ご挨拶

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第21回日本うつ病学会総会
会長 井上 幸紀
大阪公立大学大学院 医学研究科 神経精神医学 教授

2024年7月12日(金)、13日(土)に大阪国際交流センターで第21回日本うつ病学会総会を開催させていただくにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

今回のテーマは「変化に応えるうつ病診療」といたしました。皆様は「変化」というと何をイメージされるでしょうか。2000年頃からの情報化社会の到来、突然のコロナ禍など、我々を取り巻く社会は急激で多面的に変化しています。社会の変化は個人の価値観、行動パターン、求め求められる社会的役割などにも変化を生じています。うつ病に関してもこれら社会や個人の変化を踏まえた病態理解と対応が求められます。またさまざまな基礎的、臨床的知見により、生物学的、心理学的、社会的なうつ病理解は深化し、多様化する病態に合わせた薬物療法、ニューロモデュレーションやリワークなどの非薬物療法も開発発展しています。治療する我々には、疾病と労働の両立支援、医師を含めた働き方改革、情報通信機器を用いた診療など、国の施策を理解したうえでの診療が求められます。今回、うつ病を取り巻く多様な変化に焦点を当てることにより、さまざまな変化に対応できるしなやかなうつ病診療について皆様と考える機会になればと思います。

2022年4月に私の所属する大阪市立大学が大阪府立大学と統合し、大阪公立大学ができました。学生数は倍増し、国公立では全国3番目の規模の総合大学となりました。新たな大学になり医局として初めての全国規模の学会主催です。今後歴史を重ねていくうえでも重要な学会と考えており、関係者医局員一同、誠心誠意準備を行い、万全の態勢で皆様を大阪にお迎えしたいと思っております。2025年には大阪で万博が開かれます。それもあり、コロナ禍でも大阪は大きな変貌を遂げております。学会で多くの知見や人脈を得ていただくとともに、大きく変化している大阪の食や文化などを堪能していただければ幸いです。一人でも多くの方のご参加をお待ち申し上げております。