SSPプログラム募集要項
はじめに
日本癌学会では、がん研究を支援するサバイバー(リサーチ・アドボケート)育成のためのプログラム「サバイバー・科学者 プログラム(略称 SSPプログラム)」を創設しました。9月25日(木)~9月27日(土)にANAクラウンプラザホテル等で開催される第 84回日本癌学会学術総会では、患者アドボケート(患者支援活動をしている方)として、学術総会プログラムにご参加いただく方を募集します。本プログラムの参加者は全員、総会2日目に現在の活動状況等についてのポスター発表、3日目にグループ・プレゼンテ―ションとしてグループでの成果発表をしていただきます。
参加ご希望の方は、以下のプログラムの概要、応募資格等を必ずお読みいただき(必須)、6月27(金)17:00 までに所定の申込方法にてお申込みください。
日時
2025年9月25日(木)~ 9月27日(土)
会場
ANAクラウンプラザホテル
(〒920-8518 石川県金沢市昭和町16−3)
- 今後の感染状況により、開催方法をWEB開催へと変更する場合がございますこと、ご了承ください。
目的
がん患者や家族を支援する団体運営者または個人が、日本癌学会学術総会への参加を通じてがん研究に関する理解を深めることで、がん研究に対してがん患者や家族の立場から参画する「リサーチ・アドボケート」が養成されること。また、リサーチ・アドボケートとがん研究者が協働してがん研究の推進を図ることで、がん医療の向上に寄与すること。
概要
SSP プログラム参加者は第 84回日本癌学会学術総会において、SSP プログラムの受講、プログラムセッションの聴講、ポスターの閲覧、並びにあらかじめ指定されたテーマによるポスター掲示・発表ができます。また、学術総会参加費の免除、学術総会参加に伴う旅費交通費の助成が行われるとともに、プログラム修了者には修了証が授与されます。
応募資格
SSPプログラムに応募するには、以下の要件の全てを満たすことが必要です。
- がん患者や家族を支援する団体運営者または個人であること。
- SSPプログラムの全日程に参加し、指定された全てのプログラムに参加すること。
- 学術総会会場のポスター会場において、あらかじめ指定されたテーマによるポスター掲示・発表を行うこと。
- 医師、歯科医師、メディカルスタッフ(看護師・薬剤師・放射線技師・臨床工学技士・理学療法士・作業療法士等の医師以外の医療従事者)、製薬企業関係者でないこと。
- 特定の治療法、代替療法、健康食品等を推奨する団体運営者または個人でないこと。
- 特定の政治団体、宗教団体を支持する団体運営者または個人でないこと。
- 暴力団または暴力団員との関わりがないこと。
募集人員
10名程度(初参加/2回目以降併せて 16名程度)
応募締切
2025年 6月 27日(金曜日)17:00 2025年7月23日(水)17:00まで延長いたしました。
締め切りました。
プログラム
1日目
- 8:00–8:40
- 参加受付
- 8:40–8:50
- アドボケートメンター【注1】によるオリエンテーション
天野 慎介(グループ・ネクサス・ジャパン)
桜井 なおみ(CSRプロジェクト)
眞島 喜幸(パンキャンジャパン)
大西 啓之(NPO法人キュアサルコーマ)、
馬上 祐子(一般社団法人日本希少がん患者会ネットワーク、小児脳腫瘍の会)
- 8:50–9:00
- 開会式 @石川県立音楽堂 コンサートホール
- 9:00–9:50
- SSP プログラム開会挨拶
藤田 直也(がん研究会がん化学療法センター)
Margaret Foti (AACR:American Association for Cancer Research)SSP プログラムの概観
眞島 喜幸(パンキャンジャパン)SSP プログラムのナビゲーション
桜井 なおみ(CSR プロジェクト)
- 9:50 –11:10
- 学術総会口演の聴講
- 11:10 –12:00
- SSP 基礎講座:(仮)がん研究から、がん医療へ – がん研究の歴史とがん医療開発 –
コード:研究-1
野田 哲生 (がん研究会がん研究所)
- 12:00 –12:50
- SSP 基礎講座:新たながん免疫療法を目指して
コード:がん-1
冨樫 庸介(岡山大学)
- 12:50–16:10
- 学術総会口演の聴講
- 16:10 –17:00
- SSP 基礎講座:(仮)がん遺伝子パネルを含めたがんゲノム医療の将来展望
コード:がん-1
眞田 昌(名古屋医療センター)
- 17:00 –17:10
- 初日のまとめ
天野 慎介(グループ・ネクサス・ジャパン)
2日目
- 8:40–9:00
- SSPプログラム参加者によるポスター掲示【注 2】
コード:参画-1
- 9:00–11:30
- 10周年記念イベント @金沢市アートホール
- 12:00–12:50
- アドボケートメンターとのグループセッション
コード:参画-1、参画-2、研究4
桜井 なおみ(CSR プロジェクト)
眞島 喜幸(パンキャンジャパン)
- 13:00–13:50
- SSP基礎講座:脳腫瘍に対する現在の治療法
中田 光俊(金沢大学)
- 13:50–14:40
- SSP基礎講座:核医学癌治療ってご存じですか?
コード:がん-1
絹谷 清剛(金沢大学)
- 14:40–16:30
- 学術総会口演の聴講及びポスターディスカッションの(発表)準備
- 16:30–18:00
- SSPプログラム参加者によるポスターディスカッション(発表)【注 2】
- 18:00–18:40
- SSPプログラム参加者によるポスター撤去
- 18:40 –18:50
- 2日目のまとめ
天野 慎介(グループ・ネクサス・ジャパン)
- 19:30 –21:30
- 名誉会員・評議員合同懇親会
(※)SSPプログラム参加者は全員参加となります
3日目
- 9:00–9:50
- SSP基礎講座:分子標的治療法の現状と今後の展
コード:がん-1
矢野 聖二(金沢大学)
- 9:50-12:00
- 学術総会口演の聴講
- 12:00–13:50
- 昼食及びグループ・プレゼンテ―ションの準備
- 13:50–15:10
- 学術総会口演の聴講
- 15:10–16:10
- グループ・プレゼンテ―ション【注 3】
コード:がん-1、参画-1、参画-2
グループ 1 のテーマ
「腫瘍内免疫微小環境を標的とした治療法開発」グループ 2 のテーマ
「がんの早期発見・術後再発の早期予測に向けたがん診断技術の進展」
- 16:10–16:40
- 修了証書授与式
閉会挨拶
藤田 直也(がん研究会がん化学療法センター)
【注 1】
アドボケートメンターは、がん患者や家族を支援する団体運営者または個人の立場から、 SSP プログラム参加者に対して助言を行います。
【注 2】
SSP プログラム参加者は、2 日目の午前 9:00 までに自身のポスター掲示を行い、2 日目の16:30 から 18:00 までの「ポスターディスカッション」において、自身のポスターについて短時間発表ならびに質問などに応じることが必要です。ポスターの内容については、「所属団体または個人の活動紹介」(内容に「所属団体または個人の活動からみたがん研究への期待」を一部含むこと)とし、応募時にその抄録を提出することが必要です。詳しくは別紙「SSPプログラム参加者のポスターについて」をご参照ください。
【注 3】
SSP プログラム参加者は、「腫瘍内免疫微小環境を標的とした治療法開発」または「がんの早期発見・術後再発の早期予測に向けたがん診断技術の進展」のいずれかについて、学術総会の口演を聴講して学び、3 日目の「グループ・プレゼンテーション」において、グループ発表することが必要です。発表の際には、アドボケートメンターや、サイエンティフィックメンターがサポートします。サイエンティフィックメンターは、がん研究に関わる医療者または研究者の立場から、SSP プログラム参加者に対して専門的な助言を行います。
注意事項
SSPプログラム参加者は、以下の注意事項を守ることが必要です。募集要項並びに注意事項をお守りいただけない場合には、選考後であっても参加取り消しや、学術総会参加に伴う旅費交通費等の返還を求める場合がありますので、予めご了承ください。
- SSP プログラム参加者は、日本癌学会事務局及び SSP プログラム運営者からの指示に従うようにしてください。
- SSP プログラム参加者は、企業等がスポンサーとなって開催されるランチョンセミナーの聴講や、企業等がスポンサーとなって展示されるブースへの立ち入りはできません。
- SSP プログラム参加者は、学術総会における口演への、発言や質問は禁止です。
- 治療中などの理由で特別なケアが必要な方は、事前にお知らせ下さい。なお、特別食は癌学会側で準備することは出来かねますので、ご自身で持参いただく必要がありますこと予めお断りしておきます。
- 学術総会におけるポスターセッション(SSP プログラム参加者作成のポスターを除く)や口演において、写真撮影や録画、録音は禁止されています。
- SSP プログラム参加者は、やむを得ない事情により、SSP プログラムの一部または全てを欠席する場合には、日本癌学会事務局へすみやかに連絡をしてください。欠席の場合には、学術総会参加に伴う旅費交通費等の返還を求める場合があります。
- 最終日にお渡しします SSP プログラム修了証書は、3 日間にわたり開催されるSSP プログラム全てに参加された場合のみ授与されます。
なお、本プログラムは、厚生労働省科学研究有賀班で開発された患者・市民参画カリキュラムのコード番号が付与されています。研究へのご協力(カリキュラム等へのアンケート)をお願いすることがあります。
応募方法
ページ下部「SSPプログラム申込はこちら」より2025年6月27日(金)17:00 2025年7月23日(水)17:00までに必要事項をご入力の上、お申し込みください。
お申込みの際、利益相反自己申告書(COI)のご提出が必須となっております。こちらより申告書をダウンロードしご記入のうえ、申し込みを行ってください。
選考方法
日本癌学会協働委員会委員及びアドボケートメンターで構成される選考委員会において選考します。選考結果は、2025年8月14日(木)までに日本癌学会事務局よりご連絡いたします。
お問合せ先
一般社団法人 日本癌学会事務局
E-mail:sp-jca2025@c-linkage.co.jp