ご挨拶

日本睡眠学会第50回定期学術集会・第25回日本睡眠歯科学会学術集会・
第7回日本睡眠検査学会学術集会 合同大会 開催にあたって

日本睡眠学会第50 回定期学術集会 会長
亀田総合病院顎変形症治療センター睡眠外科 センター長
日本大学歯学部附属歯科病院 病院教授
神奈川歯科大学特任教授
鶴見大学歯学部臨床教授
外木 守雄
会長 外木 守雄

 日本睡眠学会として、学術集会を開催して2026 年が第50回という区切りの年となります。この記念すべき年に、現在、我が国で行われている睡眠関連の学術団体の叡智を結集して『科学』を追求することにさせて頂きました。
テーマは、「睡眠・科・学の結集」です。これは、現理事長の内村直尚先生のお力添えもあり、念願であった睡眠科の標榜に道筋ができたことから、睡眠科の“学“および、睡眠の”科学“を結集するという意味を表現させて頂きました。
日本睡眠学会第50 回学術集会は、副会長に日本大学医学部公衆衛生学分野 兼板佳孝教授、同 精神医学系精神医学分野 鈴木正泰教授にお願いして日本大学で担当させて頂きます。また、合同学術集会の開催にご同意いただいた第25 回日本睡眠歯科学会学術集会、会長 滋賀医科大学医学部精神医学講座 角谷 寛特任教授、副会長 東京科学大学病院歯科、総合診療科・飯田歯科医院 飯田知里先生、第7回日本睡眠検査学会学術集会 会長 久留米大学医学部医療検査学科 八木朝子准教授、副会長の医療法人社団三遠メディメイツ豊橋メイツクリニック 山本勝徳先生には大変感謝申し上げます。
なお、本合同集会の最高顧問には、前日本睡眠学会理事長・前日本大学医学部精神医学系精神医学分野教授の内山 真先生にご指導いただけることになり重ねて御礼申し上げます。内山先生には、ご自身が開催された第41回学術集会時に、私を副会長として起用して頂き、学会運営のイロハからご指導賜りました事に感謝致しております。

 会期は、2026年7月23日―24日、幕張メッセで行います。開催様式は原則現地での対面参集+オンデマンド配信を計画しております。
例年通り、暑い夏が予想されます。会場ではクールビズで、軽装で、お過ごし頂きたと思いますが学術的な議論では、熱く交流をして頂きたく思います。併せて、各種併催会議の開催、ランチョンセミナーをはじめ多くの関連する企業の皆様から協賛いただいたことに感謝申し上げます。
2026年!暑い夏!は多くの睡眠医療に関わる皆様のご参集を期待しております。
“睡眠・科・学”の輝かしい未来に向けて英知を集結させましょう!

第25回日本睡眠歯科学会学術集会 会長挨拶

第25回 日本睡眠歯科学会 総会・学術集会 会長
滋賀医科大学 精神医学講座 特任教授
角谷 寛
会長 角谷 寛

 日本睡眠歯科学会(JADSM)の第25回という区切りの学術集会を、「第50回日本睡眠学会定期学術集会」および「第7回日本睡眠検査学会学術集会」と合同で、2026年7月23日・24日に幕張メッセにおいて開催させていただきます。3学会が初めて合同で行うこの学術集会において、日本睡眠歯科学会の副会長は東京科学大学病院歯科、総合診療科・飯田歯科医院 飯田知里先生にお務めいただきます。

 日本睡眠歯科学会は、2021年に日本歯科医学会の認定分科会に加盟し、2023年以降の会員数が1000名を超えている学会です。睡眠時無呼吸に対するOA(口腔内装置)治療のみならず、MMA(上下顎骨前方移動術)、MFT(口腔筋機能療法)、さらに、睡眠時ブラキシズムや小児の睡眠呼吸障害を対象としています。

 初代理事長の菊池哲先生、その跡を継いだ外木守雄先生のころから国際交流も盛んで、アジアの睡眠歯科学会の立ち上げにおいても中心的役割を果たしており、学術集会においても国際セッションを行ってまいりました。今回の学術集会においても、国際シンポジウムなどを予定しており、会期後には近隣の会場においてWorld Dentofacial Sleep Society(WDSS)の開催が計画されています。

 今回の合同大会は、基礎科学から睡眠医学、睡眠歯科学、睡眠検査学まで幅広い分野の交流をおこなう、またとない機会ですので、ぜひ奮ってご参加ください。

第7回日本睡眠検査学会学術集会 会長挨拶

第7回日本睡眠検査学会学術集会
会長 八木 朝子
会長 八木 朝子

このたび、2026年7月23日・24日に幕張メッセで開催される「第50回日本睡眠学会定期学術集会」「第25回日本睡眠歯科学会学術集会」との合同大会において、「第7回日本睡眠検査学会学術集会」の会長を務めさせていただくこととなりました。睡眠を冠する異なる三学会が同じ舞台で節目を迎えるこの機会に、皆さまとともに歩めることを大変光栄に存じます。
日本睡眠検査学会(JAST)は、2020年に法人化されてからまだ若い学会ですが、その前身である「日本PSG研究会」から数えて四半世紀以上にわたり、わが国における睡眠検査の普及と標準化を推進してまいりました。現在では700名近い会員を擁し、学術集会や各支部の活動、講習会・セミナーを通じて、臨床・教育・研究の現場に直結した情報発信と人材育成を積み重ねています。多様化する睡眠医療の現場において、正確で信頼性の高い検査を提供することは、患者の健康を守り、より良い治療へとつなげるために欠かせません。
政府の2025年骨太方針には「睡眠」が医療・経済両面から盛り込まれ、また厚生労働省も健康寿命延伸に向け「睡眠ガイド」を発表するなど、社会的に「睡眠」への関心はかつてなく高まっています。その中で、日本睡眠学会が果たす役割は一層大きくなっており、とりわけ多職種の連携による新たな医療モデルが求められています。近年は看護師や心理士の参加も広がりつつあり、今後は薬剤師を含め、さらに幅広い専門職が加わることで、睡眠医療の可能性は一層拡がるものと期待しています。
今回の合同大会は、基礎研究から臨床応用、歯科領域、検査技術までを一堂に俯瞰できる絶好の機会であり、異なる職種・専門領域が互いに学び合い、次世代へとつながる知見や実践のヒント、そして協働のきっかけが数多く生まれるものと確信しております。
そして第7回学術集会としては、臨床現場で直面する課題のセッションや若手育成のための教育的プログラムも企画いたします。また、睡眠検査の遠隔医療・在宅医療への導入、精度保証や標準化の推進といった重要課題についても、具体的な解決の道を探りたいと考えております。実践的でありながら学術性も高く、日常臨床に直結する知識や技術を持ち帰っていただける場を目指します。そして何より、多職種が垣根を越えて交流し、互いの専門性を尊重し合いながら新たな協力関係を築いていただけることを願っております。
幕張メッセという大舞台で、多くの皆さまと直接お会いできることを心より楽しみにしております。本学術集会が、睡眠医療の未来を切り拓く契機となるよう尽力してまいりますので、どうぞ奮ってご参加ください。