会長挨拶
会長 矢野 聖二
(金沢大学医薬保健研究域医学系呼吸器内科学 教授)
この度、第24回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2027)を、2027年3月18日(木)~3月20日(土)の3日間、金沢市で開催させていただきます。北陸の地で本学術集会を開催させていただくのは初めてであり、大変光栄であるとともに、その重責に身が引き締まる思いです。
本学術集会では、「Bridging our research and medical care for cancer patients」をテーマに掲げました。これは、私たちが日々積み重ねてきた研究成果を確実に臨床へと橋渡しし、がん患者さんにより良い医療を届けたいという強い思いを込めたものです。研究と医療の距離を縮めることは、がん医療の未来を切り拓くための不可欠な使命であり、本学会がその推進力となることを目指しています。
近年、がん医療は急速な進歩を遂げています。薬剤開発のスピードは加速し、治療対象となる患者層も拡大しました。一方で、これまで経験したことのない有害事象への対応、医療費の高騰、限られた医療資源を適切に活用するための患者選択、複雑化する治療に伴う患者・家族のケアなど、私たちが直面する課題は多岐にわたります。これらの課題を乗り越えるためには、産学官の連携が不可欠であり、企業の皆様との協働は、がん医療の発展にとって極めて重要な要素です。本学術集会では、最新のエビデンスを共有し、臨床現場での課題を多角的に議論し、解決へ向けた研究と実践を加速させる場としたいと考えています。
本学術集会を金沢市で開催することには、特別な意味がございます。令和6年1月の能登半島地震、同年9月の奥能登豪雨により、能登地域は甚大な被害を受けました。北陸の医療を支える一員として、復興への思いを共有し、地域に少しでも貢献したいという願いを込め、金沢駅周辺の施設を会場に選びました。金沢駅の象徴である鼓門の下に広がる「もてなしドーム」をHabとし、総合受付やポスター会場を配置します。徒歩3分以内に複数のホールやホテルを集約したコンパクトな構成とし、企業展示は複数の講演会場前に配置することで、多くの参加者が自然に立ち寄れる動線を工夫しております。
学会後は、見どころ満載の金沢市内の観光名所、県北部は和倉温泉や輪島、珠洲など能登半島の名所、県南部は加賀温泉郷、さらに富山県の立山連峰や福井県の恐竜博物館などに足を運んで北陸の旅を満喫していただければと存じます。
金沢大学の総力をあげて準備いたしておりますので大勢の方々にご参加いただければと存じます。金沢でお会いできることを楽しみにお待ちいたしております。