第32回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会
会長 吉崎 智一
(金沢大学医学系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)

会長のご挨拶 Version2

 この度第32回の本学会総会ならびに学術講演会を金沢市文化ホール・金沢ニューグランドホテルにおいて主催させていただきます。金沢での開催は恩師古川仭先生が主催された2002年の第12回大会以来となります。

 本学会は2020年の第30回大会を一区切りとし、2022年は猪原会長の元、新たな第一歩を踏み出しました。先達が築いてこられた30年、おかげさまで頭頸部外科学会は、学術的内容は元より、頭頸部癌専門医制度の整備、学会員数の増加など、質、量、ともにとても大きな存在となりました。それでも、本来のポテンシャルからするとまだまだ伸びしろをあましています。そこで、本大会では、頭頸部外科の医療としての質量、学問としての質量、哲学としての質量、などこれらの本質的なところの厚み、重みを充実させてゆき、耳鼻咽喉科頭頸部外科医はもとより、社会的に多くの人を引き付けてゆくには何が必要か、と考えて「継承・発展・挑戦 -頭頸部外科の重力を上げる-」としました。

 現在、特別講演、教育講演、シンポジウム、パネルディスカッションなどの企画の座長、演者が決まり、骨格に筋肉がつき、質量が増してきました。目玉の一つをご紹介いたしますと、特別講演では「人工知能に哲学を教えたら」・「ポスト・ヒューマニズム:テクノロジー時代の哲学入門」・「答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来」など時代に即した思想をわかりやすく発信されている岡本裕一朗先生に「科学技術と人間の未来―哲学的観点から」と題してご講演いただきます。政治体制、経済体制、思想体制とも行き詰まり感が蔓延している現在、その中にあって、生命や科学技術はどんどん進歩しています。哲学というと、中身を聞く前に敬遠されそうですが、そんな時代だからこそきっと新鮮な気づきや学びを得ていただけるものと確信しております。特別講演以外を占める頭頸部外科本体企画も熟成が進んでいることを実感しています。しかし、学会総会が、質量のない張り子の虎にならないためには、皆様のご指導、ご助言、ご協力が必要不可欠です。どうかお一人でも多くの先生方にご参加いただき、今、この時点から会を盛り上げていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 かつて、頭頸部外科学会といえば「雪の」という形容詞が頭につくくらい、大会中に雪の確率が高い学会でした。次年度は金沢ということで、往年の本学会のイメージ再現となるかもしれません。しかし、金沢の雪景色はこれまたオツなものです。日頃、雪に馴染みの薄い先生方には、兼六園の雪吊りを初め、モノトーンの風景、さらに、カニ、ぶり、えび、かき、のどぐろ、などあげるとキリがない、一年の中で一番美味しい富山湾の冬の味覚をご堪能いただければと思います。そして、寒い冬の温泉はまた格別です。学会からの帰路、加賀温泉郷などにもお立ち寄りいただき、明日からの英気も養っていただけましたら、さらに皆様の心に残る学会となることと思います。Webでは味わえないReal冬の金沢へのお越しを教室員一同お待ちしています。



会長のご挨拶

 この度第32回の本学会総会ならびに学術講演会を金沢市文化ホール・金沢ニューグランドホテルにおいて主催させていただきます。金沢での開催は恩師古川仭先生が主催された2002年の第12回大会以来となります。

 本学会は2020年の第30回大会を一区切りとし、2022年は猪原会長の元、新たな第一歩を踏み出しました。先達が築いてこられた30年、おかげさまで頭頸部外科学会は、学術的内容は元より、頭頸部癌専門医制度の整備、学会員数の増加など、質、量、ともにとても大きな存在となりました。それでも、本来のポテンシャルからするとまだまだ伸びしろをあましています。そこで、本大会では、頭頸部外科の医療としての質量、学問としての質量、哲学としての質量、などこれらの本質的なところの厚み、重みを充実させてゆき、耳鼻咽喉科頭頸部外科医はもとより、社会的に多くの人を引き付けてゆくには何が必要か、と考えて「継承・発展・挑戦 -頭頸部外科の重力を上げる-」としました。

 現在、本テーマに沿った企画を鋭意準備中です。順次ホームページ上にアップして参りますので引き続き関心をお寄せいただき、そして何より、企画倒れにならないためには、皆様のご指導、ご助言、ご協力が必要不可欠です。どうかよろしくお願い申し上げます。

 かつて、頭頸部外科学会といえば「雪の」という形容詞が頭につくくらい、大会中に雪の確率が高い学会でした。次年度は金沢ということで、往年の本学会のイメージ再現となるかもしれません。しかし、金沢の雪景色はこれまたオツなものです。日頃、雪に馴染みの薄い先生方には、兼六園の雪吊りを初め、モノトーンの風景、さらに、一年の中で一番美味しい富山湾の冬の味覚をご堪能いただければと思います。そして、寒い冬の温泉はまた格別です。学会からの帰路、加賀温泉郷などにもお立ち寄りいただき、明日からの英気も養っていただけましたら、さらに皆様の心に残る学会となることと思います。どうぞ冬の金沢へのお越しをお待ちしています。