大会長・副大会長挨拶
   
								日本精神障害者リハビリテーション学会 第33回京都大会
大会長 千葉 理恵
										京都大学大学院 医学研究科 
精神保健看護学分野 教授
このたび、日本精神障害者リハビリテーション学会第33回京都大会を2026年12月19日(土)・20日(日)の両日に京都大学で開催する運びとなりました。本大会のテーマは、「語り合い、つながり合い、ともに生きる ―リカバリーの新しい風を京都から―」です。会場での人と人とのつながりや、知識・経験の共有、そして地域社会との協働を通して、これからの精神科リハビリテーションの輪を広げていくという思いを込めました。
本大会では、この分野を牽引する第一人者の研究者・実践家の教育講演をはじめ、よりよい精神医療・精神保健サービスの実現に向けて、多様な職種・立場の視点から議論を深める大会シンポジウムや関連団体・協会との協賛シンポジウム、最新の知見を学ぶことのできる研修セミナーなど、多彩なプログラムを企画しています。また、国際的・学際的な視点からも、精神科リハビリテーションの新たな可能性を探究し、皆様と一緒に考えていければと思っています。さらに、一般演題においては、本学会の大会ではこれまであまり行われてこなかった、優秀演題賞の選考と表彰を行います。ぜひ多くの皆様に演題登録・発表をしていただけますよう、お願い申し上げます。
本大会は、障害者就労の実現と障害者雇用の促進のために設置された京都大学業務支援室の皆様の運営協力をいただいて開催いたします。また、関係者の皆様からの多くのご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。
凛とした澄んだ空気に包まれ、冬ならではの静かで幻想的な景色を楽しめる12月の京都で、温かな意見交換ができますことを心より楽しみに、皆様のご参加をお待ちしております。
   
								日本精神障害者リハビリテーション学会 第33回京都大会
副大会長 村井 俊哉
										京都大学大学院 医学研究科 
精神医学分野 教授
副大会長を拝命しております村井です。千葉大会長のリーダーシップのもと、様々なお立場の方、専門職の方が結集し、大会の準備が着々と進んでおります。本大会の準備にご一緒させていただくことで、私も、日々、新しい刺激をもらっています。
この大会に対して、このようになってほしいな、と私が願っていることが2つあります。
1つめ。精神科リハビリテーションは、理念や方法論も大切ですが、現場の支援者の皆様の熱意こそが、最大の力です。日々の支援の中で、皆様が経験されたこと、感じておられることを是非、演題発表などのかたちで共有ください。会場で議論したことが、発表者にとっても、聴衆の皆様にとっても、明日からの元気につながるような、そういう大会であってほしいと願っています。
2つめ。私たちの暮らす社会は、今、大きく変わりつつあります。その中で、精神科リハビリテーションの果たすべき役割も、変わりつつあるように思っています。新しい時代の精神科リハビリテーションのありかたは、まだ誰もその正解を知りません。参加者の皆様とともに、精神科リハビリテーションは何のために行っているのか、ということを深く考えてみる、そういう大会であってほしいと願っています。