第39回日本小児救急医学会学術集会

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第39回日本小児救急医学会学術集会

日程表・プログラム

プログラム

新理事長講演

7月26日(日)
演者
井上 信明日本小児救急医学会 新理事長

特別講演

7月25日(土)
演者
八田 英二学校法人同志社 総長・理事長

文化講演

7月26日(日)

能楽おもしろ講座(仮)

演者
河村 純子河村能舞台

教育講演 1

7月25日(土)

愛着外傷の生きづらさに光を届けるメンタライジング

演者
崔 炯仁いわくら病院

教育講演 2

7月25日(土)

小児気道疾患の診断・管理と救急対応

演者
長谷川 久弥東京女子医科大学附属足立医療センター 新生児科

教育講演 3

7月25日(土)

小児運動器傷害診療のピットフォール

演者
北條 達也同志社大学 スポーツ健康科学部

教育講演 4

7月26日(日)

小児がん救急ーOncologic Emergencyー

演者
家原 知子京都府立医科大学大学院医学研究科 小児科学

特別企画 1

7月25日(土)

乳幼児突然死診断手引き改訂第Ⅲ版概説

内容紹介
乳幼児突然死は原因特定困難なため、診断は原因不詳とされる傾向にある。診断は、発症機序解明、公衆衛生の安定、外因の特定と予防さらにグリーフケアに資するためにある。しかし、原因不詳では、この目的を果せない。診断は発生から診断確定までの全過程が重要であり、手引きは経時的にかつ網羅的に構成し、多職種間の連携構築を意図した。グリーフケアを念頭に、全関与者へ突然死に向き合う意識と姿勢に関しても言及した。

特別企画 2

7月25日(土)

Meet the experts〜悩みをぶつけて経験を引き出せ!expertsととことん語らう夕べ

内容紹介
「これは本当にやっちまったなーという症例」「けっこうすごくヒヤッとしたんだけど、なんとか持ち直せた症例」「とにかくめっちゃ上手くいった自慢したい症例」
こうした誰もが気になるハラハラドキドキの経験談を、小児救急の経験が豊富なレジェンドクラスの先生方から身近に聞ける懇話会企画です。
症例提示をベースにしながら、双方向性での意見を交換し合うセッションを想定しています。

特別企画 3

7月26日(日)

小児救急医への羅針盤 -地元で輝く小児救急医になるために必要なスキルとその獲得-

内容紹介
日本小児救急医学会では、小児医療と救急医療の双方を基盤にあらゆる緊急事態へ対応できる小児救急医像を掲げている。しかし必要なスキルセットや取得方法は地域差も大きく、確立されていない。本企画では都市・地方のDual Board医、小児科専門医、救急科専門医が登壇し、必要な能力や研鑽方法、Dual Boardの有用性を議論し、若手医師のキャリア形成の参考の場となることを目的とする。

特別企画 4(公募)

7月26日(日)

“ここから先は誰が診る?” -現場の声から考える小児科×小児外科の連携-

内容紹介
見逃してはいけない外科的救急をあなたの症例で全国に発信しませんか?最先端の小児外科医・小児救急医があなたの提示に“本気の”コメントを返し議論を行います。臨床の疑問が深い学びへと変わる刺激的な場です。挑戦をお待ちしています。

特別企画 5

7月25日(土)

敗血症診療から小児救急医医療を再考する

内容紹介
敗血症を学ぶことは小児救急医療を学ぶことである。敗血症診療を今一度見直し整理することで、診療の質をもう一段階上げる作業につなげる。

特別企画 6

7月26日(日)

小児救急初療コース(小児T&A)をやってみよう!

内容紹介
「小児科に興味はあるけど、自分に合うか不安… 子どもの対応って難しそう…」そんな医学生さんにこそ参加してほしい特別企画です!小児救急初療コース(小児T&A)のエッセンスを凝縮し、「子どもの重症度を素早く見抜く力」を厳選して伝授します。座学だけの講義ではなく、レクチャー+実践ロールプレイで、「この子は今すぐ処置が必要?」「待てる?」を自信を持って言葉にできるようになります。「小児科ってなんか怖い」を「やってみたい!」に変えてみませんか?ぜひご参加お待ちしています。

小児救急看護認定看護師会企画

7月25日(土)

医療的ケアが必要なこどもと家族の思いを「つなぐ」意思決定支援ー救急外来から在宅医療へのcoordinationー

内容紹介
近年の医療現場では、“bad news”を突発的に告知するのではなく、健康な段階から将来の治療やケアについて話し合うアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の重要性が指摘されている。特に、急変リスクを伴う慢性疾患児や医療的ケア児では、本人の意思表明が難しい場合も多く、保護者の代弁を含む意思決定支援には多くの課題が存在する。本セッションでは、「こどもと家族の思いをつなぐ」ことをテーマに、coordinationを踏まえた意思決定支援およびACPの在り方について検討し、現場での課題共有と支援体制の改善に向けた議論を行う。

パネルディスカッション1

7月25日(土)

「地方創生×小児救急」 -どこに生まれても、救われる未来を目指して-

内容紹介
都市部では小児救急・集中治療体制が整備され、人材育成や高度技術の集約により救命率が向上している。一方、地方では重症小児患者が少なく、集約化や人材確保が都市部よりも困難であり、体制の確立が進まない。本セッションでは小児人口30万人未満の地域から演者を招き、地域の診療体制と課題を共有する。その上で、地方のこどもに都市部と遜色ない救命救急医療を提供するための方策や、そのために必要な地方医師の知識・技術を議論する機会とする。

パネルディスカッション2

7月25日(土)

子どもの点滴固定みなさん困ってませんか? 点滴固定における救急外来と病棟のあの手、この手、その言い分 みなさんどないしたはり(貼り)ますか〜?

内容紹介
小児の点滴固定は“永遠のテーマ”です。救急外来では迅速な治療につなげるための“速さ”が求められ、病棟では遊びや発達段階を考えた“持続性”が重視されるため、固定方法が異なることがあります。その結果、入院後に固定のやり直しや再確保が必要になる場合もあります。お互いの立場を理解し、最善の固定方法を共有することで部門間の看護実践をつなげ患者ファーストのより良い点滴固定を一緒に考えていきましょう。

パネルディスカッション3

7月25日(土)

急性脳炎・脳症に挑むシームレスな小児救急医療 -プレホスピタルからPICU管理、病棟看護まで-

内容紹介
急性脳炎・脳症は小児救急医療において依然として重篤な転帰をもたらす重要疾患であり、呼吸・循環の安定化に加えて神経保護の観点を取り入れた切れ目ない医療が求められる。本セッションでは、救急搬送時の初期対応からPICUでの集中治療、さらに一般病棟における看護や家族支援までを多角的に取り上げる。プレホスピタル・救急外来での初期対応と評価、PICUにおける脳圧管理や治療介入、血液浄化療法の実際、さらには一般病棟・PICUでの看護実践と家族対応などを各施設の経験に基づいて共有することで、急性脳炎・脳症に対するシームレスな連携について議論する。

パネルディスカッション4

7月25日(土)

一般小児科医が救急外来で認識すべき救急循環器疾患

内容紹介
小児の心原性失神や死亡は、小児救急における重要な領域である。このセッションでは、だれもが遭遇する可能性があるこの領域を3名のエキスパートをお招きして60分でアップデートする。一般小児科医であるあなたへお届けする企画である。児童生徒の心停止の疫学とプレホスピタルの第一人者である清原庸介先生に現状を俯瞰していただき、制野勇介先生、浅田大先生には各論を述べていただく。

パネルディスカッション5

7月25日(土)

救急・集中治療・小児科領域における薬剤師による小児科医とのco-ordination

内容紹介
演者1からは薬剤師と小児救急医とのこれまでの臨床的協働・コミュニケーションについて自験例をもって概説し、これからのco-ordinationをどのように発展させていくか、現状と未来について私見を交えて紹介致します。演者2からは中央部門である薬剤部・医療安全の立場より小児救急医との連携について、演者3からは救急外来における薬剤師および小児救急医による診断・治療に関する協働的推進について、演者4からは集中治療室での薬剤師の小児救急との連携による医療の質向上やそのエビデンスの活用および創生(臨床研究を含む)について述べる予定であります。

パネルディスカッション6

7月26日(日)

小児救急の現場で遭遇するoncologic emergency~初期対応で心がけるべきこと

内容紹介
小児科医や救急医が、oncologic emergencyに直面する機会は非常に限られている。そこで本プログラムでは、日常的にみられる症状から腫瘍性疾患を鑑別に挙げ、適切に診断できる力を養うこと、診断後に小児がん専門医につなぐためのコーディネートを行えるようになること、さらに小児がん専門医が実施するoncologic emergencyへの対応について理解を深めることを目標とする。

パネルディスカッション7

7月26日(日)

医療的ケア児の災害対策ーどのように考え、どのように手を取り合うのかー

内容紹介
日常生活において医療的ケアを必要とし在宅で生活している児(医療的ケア児)は約2万人にいると推計されており、災害時においては最弱者であると考えられ、災害対策は喫緊の課題である。全国的にみても課題であることは認識されており、学会のみならず、患者会や企業など多くの団体が災害対策を行っている状況である。一方で、これらの取り組みがまとまって議論される場はこれまでなかった。医療的ケア児の医療を担っている3学会と在宅医療を支援している学会、そして、実際に災害時支援を行う機関からの演者により、今後の災害対策の方向性を模索、協議の場としたい。

パネルディスカッション8

7月26日(日)

小児ECPRにおける臨床工学技士の役割
~実際の事例からECMO管理方法の実際と可能性~

内容紹介
小児ECPRにおけるECMO導入、管理は全国的にも症例数が限られており、経験の蓄積が少ないことから、実施可能な施設も限られています。小児や新生児では、低体重や細い血管径が影響し、手技が難しくなる上に、成人に比べて装置や専用医療備品が不足しているため、管理がさらに困難になります。これらの状況を踏まえ、小児ECMO管理を成功させるためには、専門的な知識や経験、施設ごとの取り組みや工夫が重要です。また、臨床工学技士にとっては、ECMO管理の経験に加え、多職種との連携や他のスキルも必要です。本セッションでは、小児ECMOに豊富な経験を持つ演者から、施設での取り組みや実際の事例を紹介していただき、参加者との意見交換を通じて、より良い管理方法について理解を深めることを目的としています。

パネルディスカッション9

7月26日(日)

教育と医療の連携 ~小児救急の課題をともに考える~

内容紹介
小児救急に関わる課題を解決する一つの手段として、近年は教育現場との連携が熱い。子どもたちや学校教師へ心肺蘇生法を普及させるための連携、CDRにおける連携、近年増加傾向が止まらない自死予防としての連携など、医療からだけではなく、教育からも現場で実践している演者にご登壇いただき、実践内容を紹介いただく。障壁も少なくない分野だが、多くの医療関係者が明日から各地域で始められることを主眼とした内容となっている。

パネルディスカッション10

7月26日(日)

小児内分泌代謝エキスパートの視点を学び、現場に活かそう!

内容紹介
救急現場で内分泌代謝領域に苦手意識を感じている先生は少なくないのではないだろうか?稀な疾患が多いことに加えて、その多くは感染、ストレスなどによって修飾されて病態が複雑化していることも少なくない。本セッションでは2人のエキスパートが日々どのような点に注意しながら診療しているか、その視点にフォーカスして、実際の症例を提示しながら、実践に役立つTipsを紹介する。

パネルディスカッション11

7月26日(日)

小児救急医療における臨床心理士の役割

内容紹介
救急医療の進歩により多くの子どもを救命できるようになった反面、自死する子どもが増えているなど、こころのケアは今やわが国の小児医療の大きな課題の一つである。そして、急に重篤な状況に陥った子どもを見守る両親や兄弟姉妹のケアもまた、我々の重要な使命である。本セッションでは、小児救急医療における患児および家族のこころのケアの現状を報告し、専門的な見地からこころのケアを担う臨床心理士の役割を考察する。

パネルディスカッション12

7月26日(日)

小児救急搬送の"つながり"を再設計する

内容紹介
救急救命士が「何をしているのか」「どう判断しているのか」を、小児科医が体系的に理解するための特別セッション。
救急隊活動の基礎と根拠を理解した上で、小児科医が「何を知りたいのか」「何をして欲しいのか」伝えることにより、小児救急搬送事例対応の質が一段も二段もレベルアップします!明日からあなたも地元で小児救急症例の事後検証をしましょう!

シンポジウム1

7月25日(土)

学会×SNSが社会を動かす~正しく届く発信とは~

内容紹介
Social Networking Service(SNS)が社会の動向に大きな影響を及ぼす時代となった今、学会による教育・啓発・情報発信・社会連携においても、SNS活用はもはや“避けては通れない”テーマとなっている。本シンポジウムでは、日本外科学会・日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会・日本小児救急医学会の公式SNS発信に最前線で携わる3名の医師が登壇し、SNS担当者が直面してきたリアルな経験、発信の裏側、そして課題を余すところなく共有する。学会のSNS活用の“現在地”と“これから”をともに考えるシンポジウムとなれば幸いである。

シンポジウム2

7月26日(日)

「その症状、小児科だけで診られますか?」―診療科の境界に潜む4つの疾患から学ぶ―

内容紹介
小児科医が日々直面する“診療科の境界”にある疾患のうち、急性陰嚢症・めまい・眼の外傷・性的虐待について、泌尿器科・耳鼻科・眼科・婦人科の専門医が解説します。小児科医としての視野を広げ、安心して対応できる力を育むセッションです。
小児泌尿器科領域の救急疾患とその対応
演者
内藤 泰行京都府立医科大学 小児医療センター 小児泌尿器科 部長
小児救急でのめまい診療:見逃してはいけない疾患と専門医へのつなぎ方
演者
五島 史行東海大学附属病院 耳鼻咽喉科 教授
子供の眼の怪我-処置と予防ー
演者
戸塚 伸吉 医)とつか眼科 理事長
性的虐待を疑うべき所見と初動対応
演者
種部 恭子富山県議会議員 医療法人社団藤聖会女性クリニックWe! TOYAMA代表

委員会企画 1

7月25日(土)

小児救急白熱教室2026

内容紹介
毎年好評を博している、全員参加型のグループディスカッション企画です。臨床の現場では日々大なり小なりの倫理的課題に直面します。白熱教室では、皆さんが経験したことがあるようなモデルケースを提示し、その倫理的課題について小グループに分かれて参加者全員で話し合っていただきます。決められた答えを探すのではなく、正解のない課題について意見を交わす経験は、明日からの診療で倫理的課題に向き合う際の糧になる筈です。

委員会企画 2

7月25日(土)

小児救急標準テキスト アドバンスト版の紹介

内容紹介
『改訂版 小児救急医療の教育・研修目標』に準拠した小児救急医学会公認テキスト「小児救急標準テキスト basic編」に続き、誌面の都合で収載できなかったテーマをまとめた「advance編」が登場します。テキストの狙い、教育・研修での活用法など、その魅力を紹介します。

委員会企画 3

7月25日(土)

第2期JRSC(Japan Registry System for Children with critical disease):検証活動の現状と課題~CDR法制化に備えて~

内容紹介
当学会調査研究委員会では18歳未満の小児死亡例を対象に第2期JRSC(Japan Registry System for Children with critical disease)を日本小児科学会と合同で実施中である。各参加施設には登録症例の振り返り資料として、死亡時の診療方針、検査方針、グリーフケア、予防対策などに関する検証結果をフィードバックしている。本調査は今後CDRが法制化後に各地域で社会実装される際に役立つ情報提供を目的としている。

委員会企画 4

7月25日(土)

小児周産期医療従事者向け災害医療研修会


委員会企画 5

7月26日(日)

Coordinationを高める入口 「SBAR」で伝わるように伝えよう(多領域救急医療連携検討委員会・小児救急看護WG企画)

内容紹介
患者の状態を共有したいとき、うまく伝えられなかった経験、ありませんか。報告ツールの「SBAR」は、医療安全や緊急時だけのものではなく、思考プロセスを言語化し共有するときはいつでも活躍します。多職種間の共通言語としても機能する「SBAR」を使いこなせると、懸念の要因をその後のケアに効果的につなぐことができるはず。このセッションで「SBAR」で上手く伝えるコツを手に入れませんか。多職種でディスカッションしましょう。

委員会企画 6

7月26日(日)

虫垂炎ガイドライン改訂版の紹介(仮)


委員会企画 7

7月26日(日)

小児救急の過去×現在×未来 〜世代を超えて語る「キャリアの羅針盤」〜

内容紹介
小児救急の黎明期を築いたレジェンド、最前線で活躍する現役医、そして未来を担う若手が「過去」「現在」「未来」をキーワードに語り合うシンポジウムです。小児救急がどのように発展し、今何が課題で、これから何を目指すのか──成長の軌跡や仕事のやりがい、地域医療の実際まで、世代を超えたリアルな言葉が集まります。後半は登壇者と共に自由に話せる座談会を実施し、登壇者やWGメンバーと自由に対話できる貴重な機会を提供します。

ハンズオンセミナー 1

7月25日(土)

鎮静セミナー

内容紹介
「この鎮静、本当に効いてるのかな?」「安全にやっているつもりだけど、自信はないかも」「他の施設ってどう してるんだろう?」そんなモヤモヤを、このセミナーでスッキリ整理してアップデートしませんか?理論だけでなく、明日から使える実践的なヒントがぎゅっと詰まった内容でお届けします。短期集中で、一緒に『効かせて、守る』鎮静・鎮痛を学びましょう!

ハンズオンセミナー 2

7月26日(日)

搬送セミナー

内容紹介
重症小児搬送を「不安」から「できる!」へ。小児の解剖・生理のポイントを押さえつつ、伝わる情報共有とコミュニケーションのコツ、Packaging(全身固定)と機材選び、搬送準備(物品・薬剤・ライン整理、デバイス最小化)から搬送中のトラブル対応まで、ハンズオン中心に楽しく実践的に学びます。

教育セミナー 1

7月25日(土)

“待てる/待てない”を揃える:トリアージをチームの武器に

内容紹介
小児トリアージは単なる色分けではなく、診療の入口を担う重要なコントロールタワーであり、「医療の質」や「病院の文化」を映す鏡です。本講演では、“待てる/待てない”の見極めを整理し、小児専門施設と成人施設で起こりがちな評価のズレと、その対策を対比して提示します。どんな環境でも、看護師のトリアージがチームに正しく伝わり、医療の質を高め、患者にも医療者にも「役に立つ(褒められる!)」病院の文化となるトリアージへ。明日から現場で使える工夫を中心に持ち帰っていただきます。

教育セミナー 2

7月25日(土)

つなぐ判断、守る未来ー頭部外傷の初期対応ー

内容紹介
頭をぶつけたことのない子どもはいるのだろうか。そう思わせるほどに頭部外傷は救急外来で日常的に遭遇するが、その初期対応や判断には、小児科・救急科・脳神経外科などの専門領域を越えた知識と連携が必要となる。本講演では、医師に加え、看護師、救命士など多職種と共有すべき評価と意思決定の要点を整理する。さらに、家族への説明や事故予防も含め、「coordination」によって子どもの命と未来を守る実践的アプローチを20分で提示する。

教育セミナー 3

7月25日(土)

小児の急性虫垂炎診療で活用するPOCUS

内容紹介
小児の急性虫垂炎に対するエコーは有用と分かっていても、「うまく描出する自信がない」「診療でどう活用すればよいか迷う」という声は少なくありません。本セミナーでは、虫垂の基本的な描出方法に加え、小児救急診療の中で虫垂炎に対するエコーをどのように位置づけ、臨床判断につなげるかを解説します。「描出できる」だけでなく「使える」へ。明日からの診療にエコーを取り入れるためのヒントを共有します。

教育セミナー 4

7月26日(日)

小児の急性血液浄化を“Coordination”で語る

内容紹介
小児の急性血液浄化療法、どこか漠然と不安を抱きながらやってませんか?
小児の急性血液浄化療法は最新の知見がまだまだ創出されうる発展途上分野である。また、急性血液浄化療法こそ多職種連携による”coordination”の力が問われる。本セミナーでは各職種視点によるポイントを、最新の知見を含め概説する。

教育セミナー 5

7月26日(日)

食物アレルギーの現状とアナフィラキシーへの対応

内容紹介
アナフィラキシーは、生命を脅かす重篤なアレルギー反応であり、適切な対応が重要である。小児では、食物アレルギーがその大きな原因であるが、原因食物は従来の鶏卵、牛乳、小麦から近年、クルミなどナッツ類の頻度が増加している。そのほか、食物依存性運動誘発アナフィラキシーやモモなどによる花粉食物アレルギー症候群によるアナフィラキシーも知っておくことが重要である。食物アレルギーの現状、アナフィラキシーの治療、社会での対応について若い先生、看護師に聞いていただきたい。

要望演題 1(公募)

7月25日(土)

子どもたちを守る災害時医療体制:多様な現場からの実践に学ぶ

演題募集要旨
災害時、小児医療の現場では心身のケア、物資支援、避難所対応など多様な課題に直面します。本セッションでは、子どもたちを対象とした支援体制に関する実践報告を広く募集します。心のケア、物資調整、地域連携など、現場での工夫や課題を共有し、今後の備えにつなげましょう。

要望演題 2(公募)

7月26日(日)

小児熱中症 FRONTLINE ― 未知をひもとく、多学会連携の挑戦

演題募集要旨
小児熱中症には、依然として全国的なまとまったデータが乏しい。本セッションでは、日本小児救急学会・日本救急医学会・日本小児科学会の連携により進められる実態調査の概要を共有し、小児例の傾向や重症例の特徴を紹介する。さらに、今後のデータ集積と診療指針策定に向けた展望を議論し、予防や啓発を包括した次世代の小児救急医療における熱中症対策の方向性を示す。

要望演題 3(公募)

7月26日(日)

家庭内の事故予防 ー温故知新ー

演題募集要旨
本セッションでは、長年積み重ねてきた取り組みから、SNSなどを活用した最新の実践まで、家庭内での子どもの事故予防に関する多様な取り組みに焦点を当てます。日々の工夫や地域での挑戦、研究成果など、現場で生まれた知見を示す熱意ある演題を幅広く募集します。皆さまのご応募をお待ちしています。

要望演題 4(公募)

7月26日(日)

家庭で始まる小児救急:保護者の判断力を支える医療のかたち

演題募集要旨
家庭における小児救急疾患への初期対応は、保護者の判断力と医療支援の在り方により大きく左右されます。本セッションでは、家庭内トリアージ支援ツールの有用性、#8000の活用実態と課題、オンライン診療の役割などを通じ、医療者が果たすべき支援の構造と実践的アプローチについて検討します。本テーマに関心をお持ちの皆様からの演題登録を心よりお待ちしております。

要望演題 5(公募)

7月26日(日)

見逃しゼロへの挑戦〜救急・プライマリー外来における虐待対応システムの構築〜

演題募集要旨
救急・プライマリー外来は虐待事例に遭遇する最前線でありながら、多忙な診療の中で見逃しのリスクも高い現場です。本シンポジウムでは、虐待を確実に発見し適切に対応するための実践的アプローチを共有します。他科・多職種連携の構築、職員への効果的な教育プログラム、無関心層への意識改革、通報・連携システムの整備など、各施設の工夫や課題を討論します。明日からの救急診療で活かせる具体的な取り組みをご発表ください。