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会長挨拶

第41回日本認知症学会学術集会/第37回日本老年精神医学会[合同開催]のお誘い

三村 將
第41回日本認知症学会学術集会/
第37回日本老年精神医学会 合同開催
会長 三村 將
慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室

このたび第41回日本認知症学会学術集会/第37回日本老年精神医学会 [合同開催]の会長を拝命いたしました慶應義塾大学医学部精神神経科の三村です。歴史ある両学会の学術集会を担当させていただくことになり、大変光栄に思っております。認知症に関する診療・研究・教育を先導するこの2つの学会が合同で学術集会を開催するのは初めての試みであり、身の引き締まる思いです。両学会の参加者や関心領域が重なることからも、単に利便性が高まるのみではなく、認知症を中心とした関連領域の知見の拡大、有機的発展につながることを期待しています。また、今後の両学会の歩みを考えるうえでも重要なターニングポイントになると考えています。

会場・会期はともに2021年の岩坪威会長による第40回日本認知症学会学術集会とほぼ同じで、2022年11月25日(金)~27日(日)東京国際フォーラムになります。認知症学会の皆さまには2021年に引き続きということですが、老年精神医学会の皆さまには通常の会期とは異なり、多少のご不便をおかけすること、なにとぞご寛容ください。

学術集会のテーマは「人生100年時代の認知症を考える」とさせていただきました。「人生100年時代」というのはさして真新しい表現ではありませんが、今や百寿者は8万人を超え、さらに加速度的に増えてきています。近い将来に10万人を超え、やがて百寿者百万人もスコープとも言えるかもしれません。このような百寿者が当たり前、認知症が当たり前となった時代に、認知症の「予防と共生」を考えながら、社会全体の中でどのように平和に、幸福に齢を重ねられるかを議論したいと考えています。学術集会のポスターは私の友人の画家である堀川理万子さんの「実りの星だったら」という絵を使わせていただきました。これからの地球環境、自然環境の中で、人はどのようなエイジングが望ましいのでしょうか。

本学術集会の副会長には、認知症学会側として国立精神神経医療研究センターの髙尾昌樹部長(神経内科)と、老年精神医学会側として足利赤十字病院の船山道隆部長(精神科)にお願いしました。それぞれ神経病理学、神経心理学がご専門ですが、これらを軸に、幅広いテーマで特別講演(プレナリーレクチャー)、教育講演、シンポジウム等の企画と一般演題とを組みたいと思っています。医学にとどまらず、看護、介護、薬学、心理、社会、教育といった多分野の協働、共創の場となればと願っています。現在、プログラム委員会を開催しながら鋭意準備を進めていますが、皆さま方からもぜひユニークなご提案をいただけたら幸いです。なお、事務局は(株)コンベンションリンケージ内に設置し、事務局長は教室の文鐘玉先生に依頼しておりますので、何かご提案、ご要望、ご質問がありましたら、何なりとお声かけください。

なお、私は学術集会は現地での対面による人と人とのつながり、さまざまに意見交換することこそが重要と考えており、今のところ東京国際フォーラムでの現地開催を予定しています。しかし、ウィズコロナ、アフターコロナの状況の中で、遠方の方々や仕事の調整がつかない方々のために、何らかのウェブ配信によるハイブリッド開催も行う予定です。

11月末は東京の紅葉の真っ盛りで、会場近くの日比谷公園やお堀端、芝公園なども美しく色づきます。また、東京駅や丸の内、銀座もゴージャスなイルミネーションに輝きます。皆さまと深まる秋のひと時を共有できることを切に願っております。

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