modified ソクラテス法による
特別教育セミナー・
教育セミナー1~2

Modified Socratic Method(MSM)による教育セミナー(第3編):沖縄返還51年目の出発

企画・創案 高田忠敬(帝京大学名誉教授、日本腹部救急医学会名誉創立者)
  吉田雅博(国際医療福祉大学医学部 消化器外科学・市川病院外科教授、日本腹部救急医学会理事長)
高田 忠敬

高田 忠敬

帝京大学外科名誉教授
日本腹部救急医学会名誉創立者、名誉理事長

沖縄返還51年目の出発にあたり、日本腹部救急医学会創立者として、さらに永年の友・指導者の亡き琉球大学外科 武藤良弘教授を偲び、MSMによる医学教育に携わっている立場から3つのセミナーを企画した。

武藤教授との交流は、長崎大学時代、西部浜松医療センター(現 浜松医療センター)時代、琉球大学第一外科時代と続いた。武藤教授は、外科医として、また、病理学者としても活躍し、"急性胆嚢炎の病態、病理"関係論文を執筆し、聴講生たちに急性胆嚢炎の基本的知識を基に診療に臨んで頂くように、今回のセミナーのThemeの一つとした。また、1991年には第17回日本腹部救急診療研究会を沖縄で開催していただいた。

MSMセミナーでは、エビデンスに基づいた最新知識を理解・納得されるように努めている。企画者・司会者・講師たちは事前に目標テーマを理解しやすい道へと"共に学び"、実践では、各テーマの命題について聴講生の認知度を調査し、講師はそれを認識し、分かりやすく講義を行う。聴講生から質問を受け講師との問答を繰り返す双方向形式を取り入れ、双方の考えや認識が一致した時に目標が達成される(共に育つ)。これらの問答を聞いた他の聴講生達にも深い共通認識が得られる効果が見られている。
MSMセミナーでは、聴講生には予め"何がわからない"のか、"何を知りたい"かを自立学習し、"なぜなの?""どうしてなの?"と、事前の勉強をお願いしたい。そして、セミナーで、"そうか""分かった"となるのを期待している。

今回は、①急性胆嚢炎の外科治療を安全に行えるように勉強しましょう②急性胆嚢炎の病理・型分類(沖縄返還51年目での出発・Memorial Lecture:急性胆嚢炎の病理と臨床への応用)、③急性膵炎診療ガイドライン2021を臨床現場に用いてくださいの3題のセミナーです。

参加者たちがセミナー指導者たちと"共に学び"、そして"共に育ち"、臨床の場に応用していただくことを願っています。

教育セミナー1

急性胆嚢炎の外科手術を安全に行えるように勉強しましょう。

3月9日(木)9:20~10:00

司会 三澤健之(帝京大学外科 教授)
講師1 「急性胆嚢炎の外科治療を安全に行うに必要な基調講演」
阿部雄太(慶應義塾大学一般・消化器外科 講師)
講師2 「胆嚢摘出術のタイミングと回避手術(Bailout Surgery)」
浅井浩司(東邦大学大橋病院外科 准教授)
講師3 「腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術難度の提案」
江川紀幸(佐賀県医療センター好生館 外科 医長)
講師4 「若手外科医の執刀基準の提案」
大屋勇人(大垣市民病院外科 医員)
纏め・祝辞 海野倫明(東北大学外科 教授、前・日本胆道学会 理事長)

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教育セミナー2

沖縄返還51年目での出発・Memorial Lecture:急性胆嚢炎の病理と臨床への応用

3月9日(木)10:20~11:00

司会 梅澤昭子(四谷メディカルキューブ 外科部長)
講師1 「病理から見た急性胆嚢炎の病態と臨床への応用。」
足立智彦(長崎大学大学院移植・消化器外科 講師)
講師2 「ミニセミナー『胆石の成因を知る』」
海野倫明(東北大学外科 教授、前・日本胆道学会 理事長)
講師3 「急性胆嚢炎超音波診断を勉強しましょう。」
畠二郎(川崎医科大学検査診断科 教授)
講師4 「急性胆嚢炎のCT検査での特徴。」
松原崇史(金沢大学附属病院放射線科 特任助教)
Memorial Service(1) 「友人 武藤良弘先生を偲ぶ。」
福井洋(社会医療法人長崎記念病院 会長/外科)
Memorial Service(2) 「故 琉球大学外科 武藤良弘教授を偲ぶ。」
高槻光寿(琉球大学大学院消化器・腫瘍外科 教授)

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特別教育セミナー

急性膵炎ガイドライン2021を臨床の現場に用いてください

Explanation of the Method「MSMの基本的概念と認識調査方式の説明」
吉田雅博(国際医療福祉大学消化器外科学市川病院教授、日本腹部救急医学会理事長)
Introduction「全国調査を基にした急性膵炎診療ガイドライン2021の概念とポイント」
真弓俊彦(独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院 副院長ICU診療部長)

3月9日(木)13:00~15:00

司会 伊佐地秀司(三重大学医学部名誉教授、松阪市民病院顧問)
佐野圭二(帝京大学外科学講座教授)
講師1 「急性膵炎の基本的診療指針、Pancreatic Bundles」
岡本好司(北九州市立八幡病院 病院長、産業医科大学医学部臨床教授(第一外科))
講師2 「診断基準、尿中トリプシノーゲン検査、重症度判定」
廣田衛久(東北医科薬科大学内科学第二(消化器内科)准教授)
講師3 「画像診断(CT、MRI)、CT画像診断による重症度判定」
井上 大(金沢大学附属病院放射線科 講師)
講師4 「初期治療:鎮痛薬、輸液、経腸栄養、予防的抗菌薬、動注療法」
竹山宜典(近畿大学外科教授)
講師5 「胆石性膵炎、ERCP後膵炎、膵局所合併症に対する内視鏡的治療」
向井俊太郎(東京医科大学消化器内科学分野 講師)
講師6 「Step up approachとは?膵局所合併症に対する外科治療」
飯澤祐介(三重大学医学部附属病院肝胆膵・移植外科、医療安全管理部 講師)

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