星が導き 月が照らす未来 学都の杜から 明日の医療へ襷をつなぐ
学会長 並木 健二
大崎市民病院 大崎市病院事業管理者
学会長写真

 このたび『第64回全国自治体病院学会』を、2026年10月8日(木)から同9日(金)の2日間にわたり、宮城県仙台市の川内萩ホール、仙台国際センターほか青葉山公園内施設において開催いたします。

 本学会のメインテーマは、

星が導き 月が照らす未来 学都の杜から 明日の医療へ襷をつなぐ

 としました。

 北の空にある不動の星「北極星」が真理だとすると、そこへ導く「北斗七星」 道を照らす「月」、学会に集う人々を天上の星に重ね、研鑽によって地域医療という襷を未来へ繋げていく、という想いを込めました。

 自治体病院は、どんなに厳しい状況にあっても、都市部からへき地に至るまで、地域に無くてはならない病院として、その使命を貫いてまいりました。

 本学会で、今私たちを取り巻く様々な課題について議論を深め、お互いを高め合いたいと思っております。

 とりわけ2040年問題は大きな課題であり、少子高齢化や労働人口減少の中でいかに人材を育成し確保していくか、元気で働き続けるための職場づくりについて考えます。

 また、私たちは、東日本大震災を経験しました。令和6年能登半島地震は記憶に新しいですが、災害は繰り返し襲ってきます。救急や災害時などの政策医療をはじめ地域に必要な医療を途絶えさせないために、過去の経験と最新の知見から探ります。

 トランスフォーメーション(変革)とサスティナビリティ(持続可能性)は、医療の未来を考える上で重要なキーワードとなります。医療経済の変化そして人口動態の変化は、医療を提供する側にも大きな変革を求めており、これらに対応するために、IT技術を用いた医療DX、タスクシフト・シェア等を上手に取り入れ、医療の質そして安全を担保し向上させること、これらが、次の世代に襷をつなぐことと考えています。

 宮城県において本学会は平成2年(1990年)以来36年ぶりの開催となります。

 会場から仙台城本丸跡までの登城路を、修復された美しい石垣に往時をしのびながら歩くこと約20分。伊達政宗公騎馬像の前に立つと仙台市街が一望できます。日本三景の松島、紅葉の蔵王や栗駒山など、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。そして宮城はおいしい物の宝庫、定番の牛タンに秋が旬のひがしものといわれるメバチマグロ、戻りガツオ、はらこ飯で宮城の食も堪能してください。


 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。