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第60回日本肝癌研究会 第60回日本肝癌研究会

会長挨拶

大会長: 村上 卓道

第60 回日本肝癌研究会
大会長  村上 卓道
(神戸大学大学院医学研究科 内科系講座 放射線医学分野)

2024年7月12日(金)~13日(土)の2日間、アクリエひめじ(姫路市文化コンベンションセンター)におきまして第60回日本肝癌研究会を開催させていただきます。

本研究会は1965年の発足以来、内科、外科、病理、放射線科など多分野の叡智を集め、全国原発性肝癌追跡調査を継続的に実施し、世界に類を見ない膨大な臨床病理学的データを発信して、肝癌の治療成績向上に幾多の画期的な功績を遺して参りました。今後も領域を横断する枠組みを最大限に活かし、肝癌に係る最新情報を共有し効率的に社会に届けることが優先度の高いミッションと考えます。過去のテーマを紐解くとおよそ肝癌にかかわる重要課題が網羅されています。しかし、肝発癌、肝癌の発育と成長、背景肝の病態生理、早期診断に向けた臨床検査と各種画像診断、切除、TACE、RFA、放射線治療、分子標的薬に加えて免疫チェックポイント阻害薬に至るまで、多くのテーマは未だ今日的な重要課題であり兵庫・姫路の地でも熱い討議が重ねられることを期待しています。

第60回では主要テーマとして「Beyond the frontier -肝癌診療の新時代へ-」を掲げさせて頂きました。肝癌の診療・研究におけるイノベーションを称揚し価値ある治験を率先して企画、立案することこそ本研究会の命脈を保つ源と確信しております。3年間にわたるcovid-19の影響で学会の開催様式も変わりましたが、引き続き感染拡大の防止に細心の注意を払いながら可能な限り現地開催を予定とし、本会伝統の対面での活発な討論が出来ればと存じます。