第46回日本大腸肛門病学会九州地方会(The 46th Annual Meeting of Japan Society of Coloproctology , Kyushu)/第37回九州ストーマリハビリテーション研究会(The 37th Annual Meeting of Society for Kyushu Stoma Rehabilitation)

プログラム

第46回日本大腸肛門病学会九州地方会

シンポジウム

1) 外科手術の人材育成と技術の伝承

外科医を志望する若手医師が少ない時代である。若手医師に外科の魅力を伝えるために各施設で取り組んでいることを披露していただきたい。また大腸肛門病領域においては内視鏡下手術、ロボット手術、taTMEなど次々に新たな手術手技が登場している。それらの技術を若手外科医にどのように伝承していくのか各施設での取り組みについて披露していただき、九州におけるさらなる外科治療の発展に寄与するものとしたい。

2) IBDの新規治療の現状と今後の展開(外科的治療も含めて)

IBDに対し抗TNF-α抗体製剤をはじめ、新規治療薬が登場してきている。IBDの様々な病態に対する新規治療薬の適応、治療効果について、さらに再手術率、術後合併症、肛門病変など外科手術成績に与える影響について提示していただきたい。また外科手術における新たな手術術式の提案、成績など各施設での治療方針、治療の現状、治療成績また今後の展開など幅広く検討していただきたい。

3) 痔瘻の診断と治療

痔瘻手術は原発巣が低位筋間、または高位筋間に存在するかで異なる。肛門外科医として最も技量が問われる手術となる。また、近年、肛門管後壁の診断法が議論されている。診断は問診である程度下すことは可能である。触診、視診で低位または高位筋間の診断も可能である。しかし、外科医として、主観的診断のみで行う手術法の検討は無意味となる。客観的な画像診断に則して行うべきである。今回のシンポジウムでは、貴施設における肛門管後壁の痔瘻(深部痔瘻)に対する客観的画像診断、その診断に即した手術法について触れて頂き、当会の会員にとって有益なシンポジウムにしたいと考える。是非奮って応募をお願いしたい。

パネルディスカッション

1) 進行大腸癌に対する治療戦略(局所進行大腸癌、遠隔転移)

他臓器浸潤を伴う局所進行大腸癌に対する拡大手術、鏡視下手術の適応、術前術後治療はどうなのか、肝転移、肺転移を伴う症例に対する手術のタイミング、治療成績について議論していただきたい。

2) 切除不能進行大腸癌に対する治療戦略

切除不能の遠隔転移を伴う進行大腸癌や原発巣切除困難例に対する治療では様々な治療努力が行われています。化学療法、免疫チェックポイント阻害薬、BRAF遺伝子変異症例に対する化学療法、放射線療法・重粒子線治療、パネル遺伝子検査、さらには原発巣に対する外科的切除の是非やタイミングなど根治的切除不能大腸癌治療の現状と問題点について議論していただきたい。

3) IBD診療における外科と内科の連携

IBD診療において外科と内科の連携は重要である。内科的治療から外科的治療へシフトするタイミング(病勢、治療抵抗性、年齢、術前治療、術後治療、肛門病変)について各施設のストラテジー、治療成績について披露していただき議論していただきたい。

一般演題(大腸肛門疾患に関する研究、症例報告など)

第37回九州ストーマリハビリテーション

教育講演1

大腸癌患者の健康関連QOL研究

木下由美子( 宮崎大学医学部看護学科統合臨床看護科学講座 成人・老年看護学領域 教授)

シンポジウム

1) ストーマケアに携わるスタッフの育成と技術の伝承

現在ストーマ看護の分野での認定看護師として皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)が日本看護協会より認定されている。WOCナースは、その業務がストーマ管理のみならず、褥瘡・創傷管理、失禁管理など多岐にわたり、多忙を極めている。今後、多数のWOCナースの育成が望まれるが、本邦では育成機関が限られている。さらには、今後、特定看護研修制度が取り入れられるみこみであり、WOCナース育成の先行きが見通せない。このため、外来や病棟、訪問診療施設でストーマをもつ患者に関わるスタッフの育成が重要となっている。九州では九州ストーマリハビリテーション講習会が開かれており、その果たす役割は重要であると言える。これらの点を踏まえ、九州における WOCナースの現状、ストーマにケアに携わるスタッフの育成と技術の伝承・その果たす役割について、大学病院、大腸肛門病専門病院、一般病院、訪問診療施設などから幅広くご応募いただき、議論したい。

一般演題  (ストーマや排便に関する研究、症例報告など)

共催セミナー

教育講演2

IBD免疫の基礎

溝口 充志(久留米大学 医学部 免疫学講座 主任教授)

共 催:田辺三菱製薬株式会社

ランチョンセミナー1

最新の直腸癌治療

福長 洋介(公益財団法人 がん研究会有明病院 消化器センター 大腸外科 部長)

共 催:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー

ランチョンセミナー2

腹部外傷初期診療の超基本

林田 和之(熊本赤十字病院 重症外科センター/外傷外科 センター長/部長)

共 催:テルモ株式会社

スイーツセミナー

大腸がん死亡率を減少させるために必要なこと

内藤 裕二(京都府立医科大学大学院医学研究科 生体免疫栄養学講座(寄附講座)教授)

共 催:ミヤリサン製薬株式会社

事務局

宮崎大学医学部肝胆膵外科学講座
〒889-1692
宮崎県宮崎市清武町木原5200

運営事務局

株式会社
コンベンションリンケージ
〒812-0016
福岡市博多区博多駅南1-3-6
第三博多偕成ビル
TEL:092-437-4188
FAX:092-437-4182
E-mail:46daikou37stoma@c-linkage.co.jp