ご挨拶

日本小児麻酔学会第26回大会 会長
ASPA2020 事務局長
東北大学 麻酔科学・周術期医学分野 教授
山内 正憲

ともに一歩前へ !

 医療の進歩と社会の変革が激しいそうです.変化に要領よく対応するだけでは進歩がなく,対応する意味もわからなくなります.私たちには目の前の現象への対応に加えて,そのメカニズムや原因となる本質を見きわめる力が必要です.その際,一人で孤立せずに進めていくことは解決手段の一つでしょう。

 小児麻酔では,その日の症例に振り回されるのを「上手に乗り切ろう」だけでは,いつまでたっても漠然とした不安が続きます.成長を実感するには,目の前の症例を大切にする,つまり,小児や疾患の特徴を把握し,準備段階で何が起こりうるのかを想像し,モニターに現れない変化を感じ取る能力を磨くことです.小児麻酔の専門家は,後輩一人一人に合わせた的確な指導,次なる仕事へのモチベーションが必要でしょう。

 本学術集会はそのきっかけを作る場です.世界の仲間とともに学び,考え,進んでいくという山下正夫先生の発案から,アジア小児麻酔学会との共通テーマにしました。

‘ One Step Ahead, Together!

 勇気をもって参加する=一歩前に踏み出してください。

●明日の症例に使える知識や技術を学べる
●根底となる生理・解剖・薬理・術式などを深く理解できる
●プレゼンテーションや質疑に挑める
●日ごろの臨床に確信をもって次のステップに進める
●リーダー・教育者として方向性を見出せる
●参加して良かった

と思っていただける準備をいたします.この挨拶を読んでいる皆様にはご協力,演題を通した討論をお願いするしだいです.すでにアジアや欧米から多数の小児麻酔エキスパートの参加が決定しています.Together! は,世界の麻酔科医に加え,医療スタッフ・研究者・患者さんです。

 第26回日本小児麻酔学会は2020年10月3日(土),4日(日)の2日間,仙台市青葉区の国際センターで開催いたします.1998年,当時の橋本保彦東北大学教授のもと,仙台で第4回大会が開催されました.私は20年以上経過した歩みをかみしめながら,日本そして世界の仲間とこれからの方向性を考えたく存じます.皆様にも意義のある学会となることを祈念いたします。

2019年6月16日

Copyright © The 26th Annual Meeting of the Japanese Society of Pediatric Anesthesiology