第55回日本作業療法学会 [The 55th Japanese Occupational Therapy Congress & Expo in Sendai 2021]

学会長挨拶

大会長顔写真

第55回日本作業療法学会

学会長:柴田克之

(金沢大学医薬保健学域保健学類)

作業療法の「分化と融合」 ―輝く未来に実践知のバトンをつなぎ・たくす―

2021年の新しい年を迎え、年度末からようやく医療従事者へのワクチン接種が始まりました。しかし、感染予防にほっと一息つくどころか、複数の新たな変異ウイルスの急速な感染拡大に、収束の兆しが見えない状況にあります。こうした予断を許さない状況の中で医療・福祉・保健、地域包括ケアならびに教育・行政機関などに従事している作業療法士の皆さん、お疲れ様です。そして、世界中が1日も早く平穏で社会的な営みが出来る安心・安全な日常生活に戻ることを願ってやみません.

さて、2021年上半期に予定している学術大会や学会の大部分が、現地開催からWeb 開催に変更となっております。コロナ禍による2年目の当学会運営委員会も、当初より現地開催を見据えて準備していましたが、日々の感染者数の増減に注視しながら、最適な学会開催の方法や学会のあり方を模索してきました。そして、たどり着いた結論は、昨年のオンデマンドによるWeb開催の経験を活かして、今学会は2日間のライブ配信と約1ヶ月間のオンデマンド配信としました。既に現地開催を楽しみにされていた会員の方、また学会発表の演題登録していただいた会員には、ご期待にお応えすることができず、この場を借りて深謝申し上げます。

第55回日本作業療法学会の期間は、9月10日(金)と9月11日(土)2日間のライブ開催と9月10日(金)から10月17日(日)5週間の オンデマンド 開催となります。学会テーマに関連した特別プログラムは、学会長講演、基調講演(3題)、教育講演(3題)、シンポジウム(3題)、特別企画シンポジウム(4題)、専門作業療法セミナー(10題)スペシャルセッション(4題)を2日間の日程でライブ配信いたします。

仙台学会開催の時節は、オリンピック、パラリンピック後の感動と興奮の余韻が覚めやらぬ頃だと思います。アスリートたちが伝え残す記録やシナリオのない尊い感動のドラマは、観る者を釘付けにして心を震わせるでしょう。我々作業療法士も、成果を発揮する舞台は異なりますが、学術研究への気概と探究する情熱を持って、東北仙台のWeb学会に参集して下さい。同じテーマや追究する目標を共にする学会は、貴重な人との繋がり、有益な情報共有、そして明日への臨床・教育・研究へのエネルギーを得る機会になると信じています。第55回日本作業療法学会が実り多い学会となるために、多くの会員が参加して頂けることを心よりお待ちしております。

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