第79回九州山口薬学大会

ご挨拶

第79回九州山口薬学大会
大会実行委員会 実行委員長
安東 哲也 公益社団法人 大分県薬剤師会 会長

この度、第79回九州山口薬学大会を、2018年11月3・4日の両日、別府国際コンベンションセンター B-Con Plazaにおいて開催させていただく運びとなりました。大会の開催準備にあたり、実行委員会を代表してご挨拶申し上げます。

急速な少子高齢化の進行により、医療を取り巻く環境は大きく変化しています。団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて、誰もが住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生最後まで続けることができるように、地域包括ケアシステムの構築が進められています。その中で、薬剤師は専門性を発揮し、患者本位の医療の実践のために、かかりつけ薬剤師・薬局として活躍することが求められています。地域における薬の専門家として、安心して気軽に相談できる身近な存在として、疾病予防や健康づくりへの活躍が期待されています。また、医療機関においては、医療の高度化・細分化が進展し、個々の医療従事者の能力だけでは対応が困難になっています。そのため、複数の医療専門職の能力を結集することによって、薬剤師にはPBPM(プロトコールに基づく薬物治療管理)の展開、チーム医療の実践、地域医療・在宅医療など病診薬連携への貢献が求められています。

そこで本大会では、「薬剤師の天命を感得する~西洋医術発祥の地、豊の国からの飛躍を~」を大会テーマとして開催致します。天命とは、天から与えられた使命、責任を持って果たさなければならない任務であり、感得とは、奥深い真理等を悟ることを意味しています。今一度、薬剤師に求められる職能と役割を考え、本大会で、今後の薬剤師のあるべき姿を見直す機会にしていただきましたら幸いです。

さて、大分は「豊の国」と云われ、豊富な山の幸(椎茸・カボス・鶏のから揚げ・鶏の天ぷら・豊後牛など)と海の幸(フグ・関アジ・関サバ・城下カレイ・カボスブリ・カボスヒラメなど)に恵まれており、多くの食材を堪能することができます。また日本一の湧出量の温泉(おんせん県おおいた)並びに全国的にも有名な湧水もあり、日頃の疲れをこの食と温泉で癒していただきたいと思います。

多数の皆様方のご参加を心よりお待ちしています。