第51回日本磁気共鳴医学会大会

大会長挨拶

大会長 阿部 修
第51回日本磁気共鳴医学会大会 (JSMRM 2023)
大会長 阿部 修
(東京大学大学院医学系研究科 生体物理医学専攻 放射線医学講座)

第51回日本磁気共鳴医学会大会(JSMRM 2023)を2023年9月22日(金曜日)から2023年9月24日(日曜日)に軽井沢プリンスホテル ウエストにおいてハイブリッド開催いたします。

大学院入学とほぼ同時期に導入された動物実験用7テスラMRIから研究活動を開始し、以来MRIの魅力にとりつかれ、研究活動の大部分がMRIに関連していたため、本大会は国内における研究成果発表の標的学会であり続けてきました。そのような大変思い入れのある学会の大会長を務められることは大変栄誉であるとともに、その重積に身の引き締まる思いであります。
近年日本の研究力低下が問題となっており、MRIの分野でも同様な懸念があります。またCOVID-19流行のあおりを受け、学会の開催形式も近年急速に変容を遂げており、本会もオンラインのみあるいはハイブリッド形式の開催が定着しつつあります。しかし、MRIを用いた診療や研究の醍醐味を研究者間で共有し、特に研究領域における面白さを若い世代に伝えていくためにはface-to-faceの情報交換も無くてはならないと感じております。今回東京でなく軽井沢での開催としたのは、学会における対面での情報収集のみならず、日々の業務で疲労した学会員の方々に軽井沢での自然を味わってリフレッシュし、今後の診療・研究に新たな活力を得ていただきたい意図もありました。オンラインでのご参加も大歓迎ですが、是非軽井沢を訪れていただき直接皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。内容はまだ未確定ですが、前回大会でなされた数多くの新たな試みの良い点を引継ぎ、またさらにブラッシュアップして皆様にご満足いただける大会にしていこうとプログラム委員会で検討している最中です。もちろん教育的な講演をはじめとして発表内容について何度でもご覧いただいて、その教育効果・研究に対する理解度を上げるためにオンデマンド配信も行う予定です。また現地での紙ポスターは従来発表内容をat a glanceで確認し、ご自身が興味を持ったものをさらに読み進めていけましたが、すべて電子ポスターになるとクリックして開くまで詳細内容が掴みづらい欠点もありました。現地にご参加いただいた場合、前記欠点を解消した展示方法も提案したいと思います。是非ご期待ください。
最後に、大会をご支援いただいている企業の方々、プログラム委員会、学会事務局、運営事務局、そしてご発表・ご参加いただくすべての皆様に心より感謝申し上げます。