大会長挨拶

- 第53回日本磁気共鳴医学会大会 (JSMRM 2025)
- 大会長 三木幸雄
- (大阪公立大学大学院医学研究科放射線診断学・IVR学教室)
第53回日本磁気共鳴医学会大会 (JSMRM 2025) を、2025年8月29日(金)から8月31日(日)までの3日間、姫路市文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」で開催いたします。開催形式は、昨年と同様現地開催のみとし、後日のオンデマンド配信を予定しております。
当初は大阪での開催を検討しましたが、大阪・関西万博 (EXPO 2025)の影響により、宿泊施設の確保が困難になる可能性を考慮し、姫路市で開催することにいたしました。実際、大阪・関西万博は人気を博し、大阪市内のホテル料金が高騰し予約が困難な日もありますので、姫路開催として良かったと思っております。また、奇しくも、姫路は私の先祖の出身地でもあり、この地で開催できることに不思議なご縁を感じております。
会場の「アクリエひめじ」は2021年に開館したばかりの最新設備を備えた施設であり、新幹線のぞみ停車駅である姫路駅から徒歩10分という良好なアクセスを誇ります。音響設備や座席の快適さも優れています。さらに、施設内の移動が容易で、参加者の皆様が快適に大会に参加できるよう配慮された設計となっております。広々とした展示場、エントランスやホール前スペースもあり、交流の場としても最適な環境です。
MR技術の進化とともに、さまざまな分野との連携が今後ますます重要になると考え、本大会では、「異分野とのクロストーク」をテーマとしました。再生医療、核医学、放射線治療、人工知能(AI)、データサイエンスなどの分野におけるMRの新たな応用や、共同研究の可能性について、活発な議論が展開されることを期待しております。また、韓国磁気共鳴医学会とのジョイントセッション(KSMRM-JSMRM Joint Session)では、「State-of-the-art diffusion imaging and AI technology in MRI」をテーマに開催いたします。第51回大会から始まり好評を博している「CampFire Talks」では、MRIの草創期を牽引されたお二人の先生方にご登壇いただき、貴重なご経験を語っていただく予定です。海外から2名の講師をお招きし、低磁場MRI装置の開発および脳腫瘍のMRI研究について、最先端の話題をご講演いただきます。
開催地の姫路には、日本初の世界文化遺産に登録された国宝・姫路城(白鷺城)があります。大会の合間には、日本の歴史と文化を感じながら、姫路の街並みを楽しんでいただけることでしょう。地元の食事・名産や歴史的な景観を楽しむことで、学術だけでなく、文化的な側面でも充実した時間を過ごしていただければ幸いです。
本大会が、参加者の皆様にとって有意義な場となり、異分野との交流を通じて新たな研究・臨床の発展に貢献できることを心から願っております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
末筆になりますが、大会をご支援頂いている企業・医療施設の方々、プログラム委員会、実行委員会、ならびに学会事務局、大会事務局、運営事務局の皆様、ご発表・ご参加くださるすべての皆様に心より感謝申し上げます。