会長挨拶

第34回日本総合病院精神医学会総会会長

第34回日本総合病院精神医学会

会長 小坂 浩隆

(福井大学医学部病態制御医学講座精神医学)

 令和3年(2021年)11月19日(金)と20日(土)の両日に、福井駅隣接のAOSSA(アオッサ)において、第34回日本総合病院精神医学会総会を開催させていただくこととなりました。これほどの大規模な精神医学関連学会総会は福井県では初の開催であり、お引き受けする責任と名誉を感じております。副会長の県内唯一の救命救急センター併設かつ精神科救急および救急合併症病棟を有する福井県立病院こころの医療センター長村田哲人先生とともに、福井大学・福井県立病院共同にて本総会を運営してまいります。

 本総会のメインテーマは「コミュニティ医療の連携拠点としての総合病院精神科 ―脳・こころと身体を架橋する―」としました。総合病院は身体・精神両面にわたる質の高い・安全な医療を提供し、その中で総合病院精神科は、一般医療に連動して、精神科救急・急性期や身体合併症医療などにおいて地域での人々の生活を守る重要な役割を果たしています。総合病院精神科での研鑽は、緊急・重症な症例を含めて多様な臨床経験を積め、一般医療の最前線を常に学べ、いつでも各身体科スタッフと連携や情報交換できることが醍醐味です。さらには、地域(住民、救急隊、保健医療福祉機関など)との連携や信頼関係があり、コミュニティ医療の連携拠点として総合病院精神科は必要不可欠な医療資源とも考えられます。本総会がこのような総合病院精神科の特性や今後を見据えたニーズ・潜在能力・課題などを掘り下げて討論し、それらを共有することで目指すべき将来像を模索・探求する機会となればと考え、メインテーマを「コミュニティ医療の連携拠点としての総合病院精神科 ―脳・こころと身体を架橋する―」としました。プログラムは鋭意準備中であり、確定次第、ホームページにアップして参ります。

 さて、開催地・福井市のシンボルは、「フェニックス(不死鳥)」です。伝説上の霊鳥で、形はワシに似て、赤や金の翼を持っています。死期が来ると、みずから燃える火中に入って焼かれ、その灰の中から再生すると言われています。福井市は、戦災の後、1948年に最大震度7と推定される福井地震、1963年・1981年・2018年の福井豪雪、2004年の福井豪雨を乗り越えてきました。そのようなたび重なる災禍にもめげず、再び三たびと立ち上がった福井市民の努力は、まさにフェニックス(不死鳥)の姿にも似ていることから、フェニックス(不死鳥)が福井市民及び福井市のシンボルとなっております。今回のCOVID-19においても、国民皆で乗り越えていきたい想いであります。残念ながら、第33回の本総会は、WEB開催(一部LIVE配信)となりましたが、第34回は現地開催を目指して準備しているところです。開催できた暁には、山の幸、海の幸(越前ガニが解禁直後の時期)が豊富な福井市に是非ともおいで下さい。会場AOSSAの壁面のガラス張りからは福井市の街並みを見下ろせ、今は北陸新幹線の延伸が金沢から福井に進んでいく過程も覗き見ることもできます。その風景も楽しみながら、本総会にご参加いただければ幸いです。ちなみにAOSSAは、福井弁の「会いましょう」の意味です。みなさまとの素敵な出会いをこころよりお待ち申し上げております。