第30回日本心血管画像動態学会

会長挨拶

第30回日本心血管画像動態学会
会長  高瀬 圭
東北大学大学院医学系研究科 放射線診断学分野

 この度、第30回日本心血管画像動態学会の大会長を拝命いたしました。関係の皆様に謹んでご挨拶申し上げます。伝統ある本学会学術集会を開催させていただくこととなり、たいへん光栄に存じます。

 本大会は、2020年1月24日(金)25日(土)の2日間、宮城県仙台市の仙台国際センターにて開催いたします。

 本会のテーマは“AI時代の心血管画像診断”と致しました。最近の画像診断は、診断機器の進化およびカテーテルディバイスの新たな開発と進歩が著しいことに加え、人工知能(Artificial Intelligence : AI)の医療現場への応用が急速に進んでおります。心血管画像診断動態解析においてもAIの導入は避けて通れないものとなっております。60年前の第一次AIブームから数えて、現在は機械学習・ディープラーニングが注目される第三次AIブームとされています。AIは医療の効率化・高精度化に寄与し、ワークフローの支援にも活用されようとしていますが、特に画像診断には親和性が高いとされています。

 日々需要が増加し、重要性も高まる一方の心血管領域の画像動態解析のツールとしてAIは大きく活躍し、過剰な画像診断業務の解決策としても期待される一方で、欧米諸国からの遅れが指摘されている我が国のAI研究をより活発にしていく必要性もあります。AIが闊歩する時代となっても、総合的診断に基づいて患者さんとの対話をしながら全人的医療を行なうことが最重要であることは言を俟たないことであり、本学会で培ってきた様々な技術や知見をさらに進歩させ、さらに、循環器医と放射線科医とのコミュニケーションによる情報共有と共通理解を深めていくことは益々求められていくと考えます。

 仙台は、東京から新幹線で1時間半程、仙台空港から仙台駅は17~25分、国際センターには地下鉄が直結とアクセスも良くなっております。仙台やその近辺では、定番の牛タンや三陸の海の幸の他にも、冬の名物としてはせり鍋や牡蠣も楽しめます。

 本学術集会においては、本学会が目指してきた低侵襲的な画像動態評価やカテーテル治療に代表される患者に優しい治療の最新の事象を活発に討論していただきながら、新しい時代への転換期における心血管画像診断と治療について意見と情報を交換する貴重な場とし、今後の本領域および今後の我が国の医療の発展に役立つような大会にしたいと考えております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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