演題募集期間:2023年3月1日(水)〜4月20日(木)

会長挨拶

第78回日本大腸肛門病学会学術集会 会長 辻󠄀 順行

第78回日本大腸肛門病学会学術集会
会長 辻 順行
(大腸肛門病センター高野病院)

第78回日本大腸肛門病学会学術集会の会長を拝命し、2023年11月10日(金)、11日(土)の2日間に亘り、熊本市内の熊本城ホールにて開催させていただきます。

本学術集会は、大腸肛門病センター高野病院にとりまして、第53回(1998年)の高野正博先生に続き25年ぶり2回目の開催になります。加えて伝統ある日本大腸肛門病学会学術集会の熊本での初めての開催であり、理事、評議員、会員の先生方に心から御礼申し上げます。

また本学術集会の熊本開催は、2016年の熊本の2回の大震災、2020年の7月人吉地区の豪雨災害、九州中に発生した豪雨災害で被災された方々と医療施設の復興支援の一助のための学術集会と位置づけており、大分県から大分大学の猪股雅史先生、佐賀県から佐賀大学の江﨑幹宏先生、福岡県久留米市からくるめ病院の野明俊裕先生を副会長として迎え、one teamとなって、all九州で本学術集会を運営いたします。

今学術集会のメインテーマは、「覧古考新(古い事柄を顧みて新しい問題を考察する)」と致しました。本学術集会は1940年に創設された長い歴史のある学会で、諸先輩の礎の上に今日があると考えています。したがって学会の演題内容は、礎となる発表から最新の研究テーマの発表を織り交ぜ、研修医師から指導医の先生方まで興味ある主題テーマで企画させていただき、一般演題と合わせると、約1,100題が集まりました。また、タイムリーな特別講演として中央大学の岡嶋裕史先生には「新世代のサイバー攻撃」に対する講演、適時適切な話題として2024年から始まる「医師の働き方改革」に関する講演を熊本大学消化器外科学の馬場秀夫先生、司会は熊本県医師会長である福田稠先生にお願いしました。肛門に関係する特別講演としては、新潟大学の味岡洋一先生による「虫垂癌と肛門管癌の病理」、国立がん研究センター東病院の西澤祐吏先生による「肛門機能の再生」と「日本大腸肛門病学会における肛門科の役割」と称し、 日本大腸肛門病学会の会長経験者である高野正博・岩垂純一・松島誠・佐原力三郎の各先生に講演と総合討論をお願いしました。

さらに熊本では2016年に大地震が発生し、世界中でも地震が頻発しています。したがって災害、復興をテーマとして民放で活躍中の武田真一さんの司会進行により、熊本県立劇場館長である姜尚中先生、熊本代表の国会議員の本田顕子先生、熊本赤十字病院で災害時の担当部長の奥本克己先生、人吉の保健所長である服部希世子先生、被災された益城の住民で当院の元理事の松尾雄三さん、タレントの高村公平さんによる市民公開講座も学会2日目に企画しました。

本学術集会は大腸肛門病学に関係する内科・放射線科・病理学・外科・肛門科の医師や看護師、技師(レントゲン・検査)、薬剤師等の幅広い職域の会員を擁す有益な学会です。
現在のところ世界のコロナ禍は完全には収束していませんが、コロナ感染症が5類感染症に移行したことにより、熊本参集とオンデマンドによる本学術集会を開催いたします。

スタッフ一同、誠心誠意本学術集会の成功に向かって精励してまいります。

11月10日・11日は、火の国熊本に来てはいよ!

2022年11月吉日
(更新2023年3月吉日)
(更新2023年8月吉日)