第64回日本小児神経学会学術集会

会長挨拶

顔写真

第64回日本小児神経学会学術集会

会長 山内 秀雄

(埼玉医科大学医学部小児科学)

皆様こんにちは。埼玉医科大学小児科山内秀雄です。このたび私の生まれ故郷である上州の地で、2022年6月2日より6月5日まで第64回日本小児神経学会学術集会を開催させていただくことになりました。過去の開催記録を紐解きますと1968年に群馬大学小児科松村龍雄教授が前橋で本学会を開催されたとの記録がありますので、実に54年ぶりの群馬県での開催となります。今回は知る人ぞ知る「上毛かるた」に詠われている「関東と信越つなぐ高崎市」で開催されます。会場のGメッセ群馬は高崎駅からとても近い場所に新しく建設された大変便利で素敵な会議場で、少し足を延ばせば草津温泉、伊香保温泉、四万温泉など有名な温泉を堪能することができます。世界遺産「日本で最初の富岡製糸」も高崎駅からすぐのところにあります。さて、今回の学術集会のテーマは「新たなる創造とその調和」です。私は約30年前に小児神経学を志して上州の田舎から上京し、恩師有馬正高先生の門を叩きました。その頃から今日に至るまで小児神経学は目覚ましい進歩を遂げ、小児科学の一分野であることを超越し、その関連する領域は大変多岐にわたるようになりました。国境のない学問のグローバル化も進み、過去には心を躍らせた国際化という言葉も平凡な響きに感じられるようになりました。まさに新しく生まれ変わろうとしているわが国の小児神経学を若い世代の小児神経科医の皆様と一緒に大いに学び、この素晴らしい学問を再度見つめ直してみたいと思います。多くの親しい友人によって支えていただく素朴で温かく楽しい学術集会にしたいと思いますので、皆様どうかご参加いただきますようお願いいたします。

2021年5月