皆さまが参加しやすい学術集会を目指して第55回より以下の点が変わります
- 〇会期が3日間に
- これまで全国2会場・会期2日間で開催していましたが、1会場で会期3日間での開催になります。より多くの企画に参加いただけます。
- 〇全国を各地で開催
- 各地域の皆さまが参加しやすいよう、全国6地区ブロックで順番に開催します。第55回(2024年度)は九州沖縄地区として、熊本県で開催します。
- 〇参加登録費を改定
- より参加しやすいよう、事前参加・当日参加ともに参加登録費を改定します。
- 〇演題登録の種別「研究報告」「実践報告」を設置
- 本学会の方針である、実践に根付いた研究、実践で活用される研究をより推進するため、一般演題の種別を「実践報告」と「研究報告」として演題を募集します。
- 〇表彰の再開
- 一般演題に登録された全演題の中から、実践的価値のある研究・報告を「日本看護学会学術集会会長賞」として表彰します。
参加登録費(税込)
事前参加登録費 | 当日参加登録費 | |
---|---|---|
会 員 | 9,000円 | 11,000円 |
非会員 | 12,000円 | 14,000円 |
学 生 | 2,000円 | 2,000円 |
第55回(2024年度)日本看護学会学術集会開催にあたって
日本看護学会学術集会は、第52回(2021年度)から日本看護協会主催となり、領域を一元化し開催してきました。
第55回となる本学術集会は熊本で開催いたします。この第55回から会期を3日間にするとともに、各地域の皆さまが地元や近隣県でより参加しやすくなるよう、全国を6地区ブロックで順番に開催となります。
このような節目の学術集会となる第55回のメインテーマは「健康危機における看護の真骨頂~経験を糧に、次のステージへ~」です。
メインテーマにある“真骨頂”とは「そのものの本来の姿」を意味する言葉です。今般の新型コロナウイルス感染症への対応では、看護職は恐怖と戦いながらも、まさに看護の本来の力、その専門性を発揮して、看護の対象となる人・国民のいのちと健康をまもることに貢献しました。
また、会場のある熊本県は、2016年の熊本地震をはじめ、「公害の原点」とも言われる水俣病や近年多発する台風、豪雨災害など、さまざまな“健康危機”に見舞われながらも、力強く復興してきた地域です。看護職は、そうした中で大きな力を発揮してきました。
さらに、災害時の看護職の代表的な活動の1つに「災害支援ナース」がありますが、いま節目の時期を迎えています。2024年度より、感染症法および医療法の改正に伴い、都道府県知事の求めに応じて派遣される医療チームの仕組みが法定化されます。これにより、「災害支援ナース」は法的に位置付けられるとともに、自然災害、感染症支援において新たな仕組みによる災害支援ナースの応援派遣体制が構築されることになります。
本学術集会では、これら新型感染症、大規模自然災害はもちろんのこと、国民の生命・健康を脅かす幅広い健康危機とその対応を振り返ることで、看護の強さや魅力を再確認するとともに、次に起こるかもしれない危機的状況に備えるため、また、経験を糧にさらなる看護の質向上を図るための意見交換、情報交換を行ないたいと考えています。
さらに、第55回からは、看護職の皆さまの日々の実践や取り組みを積極的に発表いただき、共有できるよう、一般演題に「実践報告」の種別を新たに設けました。健康危機管理に関する報告だけでなく、幅広いテーマで登録いただけます。ぜひ一般演題の登録をご検討ください。
本学術集会が、看護の次のステージにつながる熟議の場になることを期待しております。奮ってご参加ください。
- 2023年9月25日
- 第55回(2024年度)日本看護学会学術集会
会長 高橋 弘枝 - (日本看護協会会長)