第26回日本冠動脈外科学会学術大会(The 26th Annual Meeting of the Japanese Association for Coronary Artery Surgery)

ご挨拶

  • 第26回日本冠動脈外科学会学術大会
  • 会長 濱野 公一
  • 山口大学 器官病態外科学
会長:濱野 公一 写真

新型コロナウイルス感染症による全世界的な被害の中で、感染の危険を顧みず診療に当たられている医療関係の方々に敬意を表します。そのような状況の中、ご挨拶を申し上げるのは気が引けますが、ご容赦いただきたく存じます。

このたび第26回日本冠動脈外科学会学術大会を2021年7月15日(木)、16日(金)に山口市の山口グランドホテルにおいて開催させていただくことになりました。私および医局員にとりましても大変光栄なことであり、十分な準備をして皆様をお迎えしようと思っています。新幹線の新山口駅の正面であり、山口宇部空港からもシャトルバスが定期的に出ており、便利な場所です。

昨年、日本循環器学会/日本心臓血管外科学会から安定冠動脈疾患の血行再建ガイドラインが発表され、血行再建に関する推奨とエビデンスレベルについてPCIとCABGが包括的に整理されました。CABGの推奨度が一段と高まり、外科医としてはうれしい反面、よりクオリティーの高い手術が要求されるようで身が引き締まる思いでもあります。

今学会のテーマは、「Best Performance を目指して」としました。CABGを中心とした手術をいかに完璧に行うか。それは、手術手技だけでなく、手術適応、グラフトデザインなど包括的な意味での、「Best Performance を目指して」としました。症例に応じて術式も多少変わってきます。また、それぞれの外科医、あるいは施設の考え方もあるでしょう。熱い議論を交わしながら、個々人の考え方を整理していただければと思っています。

ポスターやHPには、昨年オープンした山口大学医学部附属病院の新病棟の絵を用いました。私が副病院長の時に設計などを担当したものです。地下1階、地上13階で、2室のハイブリッド手術室を含み16室の手術室と16床のICUなどが入っています。

7月の山口は、梅雨明けの頃であり、特有の蒸し暑い時期ではございますが、熱い討論をされた後は、夏の山口を観光されるのも良いのではと思っています。
是非、多くの方にご参加いただけることを願っております。