ICAPS2024 International Conference on Anesthesia Patient Safety 2024 安全な麻酔のための国際会議

大会長あいさつ

大会長あいさつ

萬 知子Tomoko Yorozu

安全な麻酔のための国際会議2024(ICAPS2024)大会長
杏林大学 医学部 医学科 麻酔科学教室 主任教授

会長:萬 知子 写真

日本麻酔科学会では、2024年 2 月 9 日(金)~11 日(日)にかけて安全な麻酔のための 国際会議 2024(International Conference on Anesthesia Patient Safety 2024 (ICAPS 2024)) を開催いたします。この国際会議は、公益社団法人日本麻酔科学会が、米国麻酔科学会(American Society of Anesthesiologists(ASA))と米国を中心に世界に向けて発信している麻酔患者安全財団 (Anesthesia Patient Safety Foundation(APSF))の要請により大会主催者となり、 日米およびアジアの麻酔の安全管理について討議するものです。

APSFは1985年から麻酔の安全管理の啓発活動として発信してきたAPSF刊行誌ニュースレターを、2017年に世界に先駆けてJSAが協力して日本語訳として発行いたしました。その後スペイン、ポルトガル、アラビア、中国、フランスの5ヶ国語への翻訳も順次開始されました。この度APSFとASAが主体となりそれらの国々の麻酔科学術団体と共同し、周術期の安全についての国際会議を開催することが企画され、APSFニュースレターを最初に翻訳した日本そしてJSAとの共同会議joint meetingをぜひ開催したいとAPSFより申し出があり実現したものです。

これまで両国独自および協力して取り組んできた活動について、国際的な視点から日米およびアジアで行われてきた麻酔の安全管理への貢献、現在の問題点そして将来への展望にわたり討議し、麻酔に関して最重要課題の一つである安全な麻酔管理体制についての大綱をまとめることを最終目標としております。協力団体として、麻酔関連学会の連合体である日本麻酔科医会連合、東アジア麻酔学会に協力、参画いただきます。一部の企画を日本麻酔科医会連合年次集会 2024とし、同時開催いたします。 また、国内の関係各所の方々、国内の医療従事者が有意義な討議が行えるよう、通訳を充実させての開催といたします。

ICAPS2024はAPSFが掲げる安全な麻酔のTop 10 Priorityを軸としたプログラム企画といたしました。医療従者のみならず、政府、行政、社会、患者の立場からの麻酔の安全を考える大変貴重な機会となることを願っています。