第35回日本頭蓋底外科学会 第35回日本頭蓋底外科学会

大会長挨拶

第65回日本人間ドック・予防医療学会学術大会長
学術大会開催にあたって

石坂 裕子

三井記念病院総合健診センター センター長


 このたび、第65回日本人間ドック学会学術大会を令和6年(2024年)9月6日(金)~7日(土)にパシフィコ横浜 会議センターにおいて開催させていただく運びとなりました。後日WEB配信も実施する予定です。

 学術大会のメインテーマは 「明日からの未来へ、人生を支える健診」 としました。
 三井記念病院で、臨床の場から人間ドックを中心とする健診の場へ身を移した時に、当時の外来とは違い、健診では時間をかけて詳しく説明ができることに驚いたことを思い出します。一方、次にいつ会うのかもわからない受診者にどこまで向き合う必要があるのか疑問も感じました。健診では受診者と1年に1回の点のような出会いですが、受診者にとっては持続している生活の一部であり、健康・予防医療の知識を持つ私たちは、受診者を気づかぬうちに支えていることがありますし、そのような健診ができると良いと考えています。

 健診は、医療分野における技術革新、健診をとりまく社会情勢や社会からの要求の変化、自分の専門分野以外の知識など幅広い興味と勉強が必要な分野であるため、健診に適した人材は 「物見高い人」でしょうか?この「物見高い」所から学術へ昇華させる作業をして、学会から世界に通用するエビデンスが発表できると良いと思います。そのはじめの一歩が学術大会ではないかと考えます。日常の業務の中から検討すべきテーマを考え、それに沿った思考回路を組み立て、学術大会が、それを発表し討論する場になると良いと考えています。さらに学会会場でいろいろな地域の施設との情報交換、交流が活発に行われることを期待しています。

 また2024年4月から日本人間ドック学会は日本人間ドック・予防医療学会に変わります。第65回大会は健診・予防医療に関して幅広く取り組んでいく学術団体として第1歩を踏み出す記念すべき学術大会でもあります。皆さんが充実した時間を過ごせるように大会準備を進めて参ります。学会当日と後日WEBで参加される皆様とともに学会の最後の仕上げをして、健診受診者の明日からの未来のみならず、学会員個人や健診施設の明日からの未来、ひいては日本人間ドック学会から日本人間ドック・予防医療学会への明日からの未来の通過点になるような学会になれば良いと考えています。

 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

先頭に戻る