第68回 全日本病院学会 in 徳島
The 68th Congress of All Japan Hospital Association in Tokushima

学会長挨拶

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第68回全日本病院学会in徳島
学会長田蒔 正治
(公益社団法人 全日本病院協会 徳島県支部 支部長
医療法人明和会 たまき青空病院 理事長)

このたび、2027年10月2日(土)、3日(日)の両日、アスティ徳島と徳島文理大学において「第68回全日本病院学会in徳島」を開催する運びとなりました。本学会の徳島県での開催は、1990年第32回、2006年第48回以来の21年ぶりの3回目となります。

この歴史ある学会を主宰させていただくこととなり、身の引き締まる思いで鋭意準備を進めているところでございます。

徳島と聞いて皆様は何を思い浮かべるでしょうか。阿波踊り、鳴門の渦潮、四国遍路、そして藍。豊かな自然と歴史文化に恵まれたこの地は、古くから人と人とのつながりを大切にしながら発展してきました。

本学会のメインテーマは「共に創る医療の未来」、副題を「藍より青く、持続可能な地域医療へ」といたしました。徳島は古くより阿波藍の産地として栄え、藍染めの文化を今に伝えています。「青は藍より出でて藍より青し」の言葉どおり、藍は先人から受け継いだ知恵と技が、次の世代の手でさらに深く鮮やかな色を生み出すことの象徴です。私たち医療人もまた、諸先輩が築いてこられた地域医療を大切に受け継ぎながら、それを一層確かなものへと磨き上げ、次の世代へ手渡していく責務を担っています。

わが国は今、人口減少と少子高齢化が同時に進行し、医療の人材不足、医師の偏在、社会保障財源の厳しい見通し、そして2040年問題など、地域医療は多くの課題に直面しています。徳島県は全国に先んじて人口減少と高齢化が進む、2040年の日本を先取りする地域です。だからこそ、この地で行われる議論と実践は、やがて全国が直面する課題への解決の道筋を照らすものになると確信しています。

医療の未来は病院の中だけで創れるものではありません。医療機関同士の連携はもとより、行政、介護・福祉、教育、そして地域住民の皆様と手を携え、多職種・多世代が知恵を出し合ってこそ、持続可能な地域医療が実現します。医療DXの推進、働き方改革、人材の育成と定着、新たな地域医療構想への対応など、山積する課題を「共に創る」姿勢で乗り越えていく、その第一歩となる場に本学会がなることを願っております。

例年、本学会は全国から3,000名の医療関係者にご参加いただき、2日間にわたり特別講演、シンポジウム、委員会企画、演題発表など多彩な企画で活発な議論が交わされます。今回も地域医療の最前線で奮闘する全国の仲間たちが経験と知見を持ち寄り、明日からの実践につながる学びを得られる場となるよう鋭意企画を進めております。

「藍より青く・・」。受け継いだものをさらに輝かせて未来へ。

全国の皆様方のご参加・ご発表を心よりお待ち申し上げます。