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第67回全日本病院学会in埼玉 第67回全日本病院学会in埼玉

学会長挨拶

第67回全日本病院学会in埼玉 学会長 : 中村 毅

第67回全日本病院学会in埼玉
学会長  中村 毅
(公益社団法人 全日本病院協会 埼玉県支部 支部長
医療法人社団東光会 戸田中央総合病院 理事長)

このたび、2026年9月12日(土)、13日(日)に、ソニックシティ、パレスホテル大宮におきまして「第67回全日本病院学会 in 埼玉」を開催する運びとなりました。 本学会の埼玉県での開催は、「第43回(2001年)」、「第55回(2013年)」以来の3回目となりますが、この歴史ある学会を主宰させていただくこととなり、改めて襟を正す思いで鋭意準備を進めているところでございます。

本学会のテーマは、「医療人魂 ~未来へ紡ぐ地域医療を彩の国から~」といたしました。コロナ禍以降、医療業界を取り巻く環境は大変厳しい状況が続いておりますが、医療人一人ひとりの使命感と誇りが、地域の安心を支える原動力となっていることは間違いありません。そうした医療従事者の、単に技術や知識だけでなく、患者さまや地域への真摯な想い、そして互いを尊重し支え合う強い心を“医療人魂”と表し、タイトルに掲げました。

私が目指す医療業界の未来は、“地域とともに育ち、持続可能であること”です。医療は、病院の中だけで完結するものではありません。患者さまの生活は地域にあり、医療はその生活を支える一部です。だからこそ、医療機関は地域の行政・福祉・介護・教育と連携しながら、共に課題を解決していく存在であるべきだと考えています。また、持続可能な医療の実現には、「人が育ち、定着する医療現場づくり」が重要です。働く人が誇りを持ち、安心してキャリアを築ける環境があってこそ、医療の質は維持されると考えます。

例年、本学会は、2日間にわたり、全国から医療関係者約3,000名が一堂に会し、ご参加の方々と活発な議論がなされる場となっております。今回も、特別講演、シンポジウム、委員会企画、演題発表など多岐にわたる企画を準備しております。学会では、全国の仲間たちとの意見交換を通じて、新しい連携モデルや実践例を吸収し、医療人としての誇りを磨き上げていくことを目指します。

今学会が、私たちの持つ“医療人魂”を改めて確かめ合い、地域と共に持続可能な医療の未来を描く機会となることを期待します。