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第67回全日本病院学会in埼玉 第67回全日本病院学会in埼玉

協会会長挨拶

公益社団法人 全日本病院協会 会長: 神野 正博

公益社団法人 全日本病院協会
会長  神野 正博
(社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院 理事長)

第67回 全日本病院学会 in 埼玉の開催にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

2026年、私たちは「すべての団塊の世代が75歳となる2025年」という大きな節目を越え、新たな地域医療構想の目標年である2040年に向けて、第一歩を踏み出す年です。まさに、これからの15年が日本の医療の未来を左右する重要な期間であります。

2040年には、人口構造の変化がさらに進み、生産年齢人口の著明な減少と高齢者人口の増加もピークを越え減少に転じます。こうした社会の大転換期において、私たちは“未来の病院のあり方”を真剣に議論しなければなりません。

価値観の多様化やテクノロジーの進化により、DX、AI、ロボットが医療の現場で活躍する日常がすぐそこまで来ています。未来の病院は、今日とはまったく異なる業態へと姿を変えていくかもしれません。

それでも、私たちは社会に適応しながら、医療人としての魂を失うことなく、“変態”し続けていかねばなりません。

そのような未来への挑戦を象徴する本学会のテーマは、「医療人魂~未来を紡ぐ地域医療を彩の国から~」です。

医療に携わる者としての誇りと情熱――“医療人魂”を胸に、地域とともに未来を紡いでいくという強いメッセージが込められています。

今回の学会は、2013年の第55回学会以来、13年ぶりに埼玉の地で開催されます。

 大宮という交通の要衝を舞台に、全国から医療関係者が一堂に会し、次代の医療提供体制の姿を語り合う絶好の機会です。各分野の英知が結集し、現場の課題と希望を結びつける数多くの議論が展開されることでしょう。

私自身のモットーは「ATM」――明るく・楽しく・前向きに、です。

本学会が、後ろ向きな議論を排し、未来へと踏み出すための前向きな議論で満ちる場となることを、心から願っております。

結びにあたり、本学会の開催にあたり多大なるご尽力をいただきました中村 毅 学会長、齋藤 卓 実行委員長、ならびに全日本病院協会埼玉県支部の皆様に深く感謝申し上げます。

全国の仲間とともに、未来を紡ぐこの場でお会いできることを楽しみにしております。