学会長挨拶

第64回 全日本病院学会in 広島
学会長 大田 泰正
(社会医療法人祥和会 脳神経センター大田記念病院 理事長)
大田 泰正

 この度、第64回全日本病院学会を、2023年10月14日(土)・15日(日)の2日間の会期で、広島において開催することとなりました。
 今回の学会テーマは、『未来の子どもたちへ~脱高齢ニッポン!~』といたしました。あえて「脱高齢」という文言を含めた、チャレンジングなテーマです。
 ご周知のように日本は世界一の高齢社会であり、2040年には国民の約35%が65歳以上となる未曾有の超高齢社会を迎えます。国家を支える生産年齢人口は減少の一途を辿り、社会保障全般ににわたる持続可能な改革が喫緊の課題です。しかしながら、近年はCOVID-19パンデミックの対応に追われ、残念ながら我々医療界も「足踏み」をしております。
 世界に目を向けると、ウクライナ侵攻にみられる国際危機、グローバル経済の分断と新たな秩序の萌芽、テクノロジーの進化による第四次産業革命など、目まぐるしい速さで時代が動いています。この激変の中において、日本はいまだ過去の幻想から脱却できず、社会システムそのものが「高齢化」している危機感を強く感じます。
 コロナ禍で顕在化した様々な課題への対処も含め、変化を恐れず、持続的な地域医療体制を構築することが、未来に生きる人々のために我々に課せられた使命と考えます。膠着化したシステムを「脱高齢化」して、より成熟した社会を作っていく。それが世界における日本のプレゼンスにもつながると確信しています。国際平和文化都市・広島で開催される本学会は、そのきっかけとなるような、建設的で未来思考のディスカッションの場になることを目指します。
 今回の学会では、医療に限らず、様々な分野で活躍されている講師陣も招聘し、特別講演、シンポジウム、ワークショップなど、多彩な企画を準備しています。
 全国の皆様方のご発表、ご参加を心よりお待ち申し上げます。