リハビリケーション・ケア 合同研究大会[苫小牧2022]
とまチョップ

大会長挨拶

リハビリケーション・ケア 合同研究大会[苫小牧2022] 大会長 橋本 洋一氏 大会長 橋本 洋一
社会医療法人 平成醫塾
苫小牧東病院 理事長・院長

 2022年9月30日(金)10月1日(土)の2日間、北海道苫小牧市のグランドホテルニュ-王子、苫小牧市民会館を会場としてリハビリテ-ション・ケア合同研究大会2022苫小牧を開催させて戴くことになりました。大会長を努めさせて戴く 社会医療法人平成醫塾苫小牧東病院理事長、院長の橋本洋一です。本大会は1997年熊本で産声をあげ、一般社団法人日本リハビリテ-ション病院・施設協会、一般社団法人回復期リハビリテ-ション病棟協会、一般社団法人全国デイ・ケア協会、 一般社団法人日本訪問リハビリテ-ション協会、全国地域リハビリテ-ション研究会、全国地域リハビリテ-ション支援事業連絡協議会の6団体が合同で開催して四半世紀が経過しようとしている歴史ある学術集会であります。
 この学術集会は10年前の2012年に札幌で開催され、今回の大会は北海道での2回目の開催となります。今回の大会のテ-マとして、古代中国の歴史書である『漢書』にあります《覧古考新》を掲げさせて戴きました。この《覧古考新》という言葉は『古い事の良いところを参考にしながらも新しい事を考えよう』という意味です。
 2021年7月に開催された第44回世界遺産委員会で『北海道・北東北の縄文遺跡群』が登録されましたが、1万年から1万3前年もの長期にわたって続いた縄文文化の代表的な17の遺跡の中で函館市の大船遺跡、伊達市の北黄金貝塚等の7遺跡が北海道に含まれております。また、先住民族のアイヌ文化の象徴ともなる民族共生象徴空間《ウポポイ》が開設されました。この《ウポポイ》はアイヌ語で『大勢で歌うこと』の意味ですが、まさにこの《ウポポイ》の意味するところのように、地域包括ケアシステムの構築実現も終盤戦に入りましたが、全国の医療機関、介護施設、福祉施設、在宅サ-ビス機関などの多彩な医療福祉機関から多職種の方々が集い、活発な議論を通して、情報交換・情報共有の場を作り上げて戴ければと思っております。
 私達は先人の作り上げた日本特有の先史文化である縄文文化から世界最古の土器を制作し、環境の変化に適応しながら自然と共生した人類史上極めて希有な文化を学び、現在直面している気候変動、パンデミックという国家間を越えた難題を乗り越え解決していかなければなりません。先人達が作り上げたリハビリテ-ション医療を学びながら、ICT、AIそしてロボットリハビリなどの最新のテクノロジ-導入を図り一歩一歩前に進むきっかけとなる大会になればと念じております。新型コロナウイルス感染症によりハイブリッド方式を採用せざるを得ない状況にありますが、こういった状況をご理解戴き、ご支援賜りますようお願い申し上げます。