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当番世話人挨拶

波多野 悦朗
第17回肝癌治療ナビゲーション研究会
当番世話人 波多野 悦朗
(京都大学 肝胆膵・移植外科 教授)

この度、第17回肝癌治療ナビゲーション研究会の当番世話人を仰せつかりました京都大学肝胆膵・移植外科の波多野悦朗でございます。今回は、2023年 8月26日 (土)に京都で開催させていただきます。

本研究会は、2003年9月に立ち上げられた肝癌治療シミュレーション研究会が、2019年より肝癌治療ナビゲーション研究会に進化したもので、肝癌に対する重要な治療である手術・ラジオ波治療・TACEのシミュレーション・ナビゲーションにおける新たな着想や技術の共有を積み重ねて大きく発展してきました。

みなさまご存じの通り、開発当初は懐疑的な目で見られることも多かったカーナビゲーションも今や誰もが頼りにする当たり前のツールとなっております。肝癌治療のナビゲーションも同様に近い将来、当たり前の医療技術となっていくことが予想され、そんな未来に向けてこの研究会に求められる役割は非常に大きいと言えます。

今回の研究会はテーマを「真のリアルタイムナビゲーションへ」といたしました。肝臓の可動性や操作による変形などを的確に反映する技術にはまだ開発の余地があり、「真のリアルタイムナビゲーション」の実現には未だ多くの克服すべき問題が残されております。また、ナビゲーション治療では、施行者の主観的なメリットの実感は得られても、その意義について客観的な評価というのが容易ではなく、この点がナビゲーションの広い普及への障壁になっているのも事実です。今回はそういった肝癌治療ナビゲーションの現状の課題を克服するために必要なアイデアについて広くディスカッションしたいと思います。

臨床現場でのアンメットニーズを見出し、シーズを育て、スピーディーに臨床応用に結び付けて患者さんに還元するには、領域を越えたアイデアの集結が不可欠です。本研究会では、外科・内科・放射線科の医師・医学研究者のみならず、技師、工学系の研究者、医療機器開発や製薬に係わる方々が一堂に会し、肝癌治療ナビゲーションの先にある「真のリアルタイムナビゲーション」の実現にむけて、活発で実りある発表・討論が行える場にするとともに、新たなコラボレーションを生み出せる場にしたいと考えております。

学会ではなく研究会です。堅苦しくなくいろいろなアイデアをご呈示いただけたらと思います。まだまだ暑さが残ることが予想される晩夏の京都で、皆様のご参加をお待ちしています。

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