会長挨拶
第73回北日本産科婦人科学会総会・学術講演会
大会長 安彦 郁
金沢大学産科婦人科学 教授
このたび、第73回北日本産科婦人科学会 総会・学術講演会を開催させていただくこととなりました。北日本産科婦人科学会ならびに関係各位の皆様の温かいご支援に、心より御礼申し上げます。
金沢大学医学部の歩みは、1862年に加賀藩が開設した「彦三種痘所」を起点とします。藩政時代から学問・文化の振興に力を注いできた金沢の地において、地域医療を支える医育機関として発展し、「金沢医学専門学校」「金沢医科大学」を経て、1949年に金沢大学医学部となって現在に至っています。
また、開催地である金沢は、加賀百万石の城下町として独自の文化と美意識を育んできました。金箔、加賀友禅、九谷焼に象徴される繊細な美しさと、北陸の厳しい自然が育むしなやかな強さは、まさに“たおやかさ”と“しなやかな力”の調和を体現しています。これは、本学会のテーマである
「たおやかに紡ぐ いのちとこころ」
とも深く響き合い、生命と心に寄り添う産婦人科医療のあり方を象徴するものといえます。
社会が大きく変化するなかで、女性の健康を支え、次世代の生命を守る産婦人科医療には、科学的知見のみならず、患者さんや地域に寄り添う温かいまなざしが求められています。本学術講演会が、未来の産婦人科医療を共に創り上げる場となることを願っております。
私事ではございますが、2025年1月に金沢大学産婦人科学教室の教授を拝命し、本学術講演会は就任後、初めて主催させていただく大きな学会となります。これまで多くの諸先輩方が築いてこられた伝統を大切にしつつ、新たな世代を育み、地域医療により一層貢献できるよう、教室一同、誠心誠意準備を進めております。
初秋の金沢にて、皆様にお会いできますことを心より楽しみにしております。
