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会長挨拶

会長

第56回日本小児感染症学会総会・学術集会
会長 森内 浩幸
(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学)

皆さん、こんにちは。第56回日本小児感染症学会学術集会の会長を務めます、長崎大学小児科の森内です。

今回のテーマは「世界は一つ、病原体はいっぱい、思いは一つ〜One World, Many Pathogens, One Spirit」としました。感染症に国境はなく、多くの病原体が世界の至る処で子どもたちの健康と命を脅かしています。私たちは思いを一つにして、子どもたちを守っていかなければならない〜そういう思いでこのテーマを選びました。ロゴマークは出島と虹をイメージし、前者は世界との交流・世界への発信、後者は世界中の子どもたちの多様性を象徴させています。そして子どもたちが未来に向かって健やかに浮かび上がるよう、風船に乗せました。

かつて出島は、日本が世界に向けて開いた小さな窓でした。鎖国の間、感染症が輸入されることも殆どありませんでしたが、長崎から入り込んだインフルエンザやコレラが日本国中に拡がっていったこともありました。

西洋医学も長崎にもたらされ、シーボルトの鳴滝塾門下生は全国各地で活躍し、モーニッケがもたらした種痘と聴診器は日本の医療に革命をもたらし、そしてポンペは日本初の西洋医学校〜長崎医学校(長崎大学医学部の前身)を立ち上げました。ポンペは最新医学を教えただけではなく、医療倫理も説き、長崎で流行したコレラの鎮圧にも貢献しました。

長崎大学には国内唯一の熱帯医学研究所があり、熱帯医学・グローバルヘルス研究科はロンドン大学衛生・熱帯医学大学院との連携大学院でもあります。ケニア、ベトナム、ブラジルに研究拠点があり、フィリピンやベトナムの病院とも連携し、グローバルに感染症の研究を展開しています。さらに国内唯一のBSL-4実験施設も建設され、その稼働に向けた準備をしているところです。

こうした長崎の特色を活かし、長崎開催ならではの学術的魅力をお届けします!長崎での学術集会が、世界と空間と時間を繋げたものにできたらと思います。

教育的な内容をいっぱい盛り込みます。そしていつもよりも招待講演、教育講演、シンポジウム等の枠を増やすつもりですが、「えーっ!ただでさえ別会場の講演等を聴き逃してしまって残念なのに!」という心配はご無用。主要な企画はオンデマンド配信しますので、後でじっくり視聴してください。そしてどうしても現地参加できない方々も、このオンデマンド配信のみでも充実していますので、是非参加登録して下さい。

今回の学術集会は、新幹線の西の終着駅〜JR長崎駅に直結するアクセス抜群の新しいコンベンション・センター「出島メッセ」で開催します(出島にあるわけではないのでご注意)。「出島メッセ」の会場面積は福岡国際センターより広く、それが2フロアーにコンパクトにまとまっているため、会場から会場の移動が非常にスムーズです。またコロナ禍に建てられたこともあり、換気設備等が充実し感染対策が十分に練り込まれた設計です。近くにはヒルトンホテルやマリオットホテル等のファンシーなホテルからリーゾナブルなホテルまで宿泊施設も豊富です。

長崎は観光も見どころいっぱい!食べ物も美味しい!学会での熱い議論の後は是非長崎を楽しんでもらえたらと思います。

長崎で皆さんをお待ちしています!