この度、日本臨床栄養代謝学会近畿支部の第14回学術集会会長を拝命し、2022年7月30日（土）に神戸の地で開催させていただくこととなりました。学術集会を担当させていたくことは大変光栄なことであり、まずは貴重な機会を与えていただきました会員の皆さま方に心から御礼申し上げます。

　今回の当学会のテーマは「栄養管理の承前啓後」としました。｢承前啓後｣とは「前を承け（うけ）後を啓く（ひらく）」とも読み、昔からの知見や前例を受け継ぐ”承前”、それを元にして後世に伝承し未来に繋げるという”啓後”を合わせた言葉です。学問や事業や文化などを受け継ぎ後世に継承させ未来を切り開いていくという意味です。コロナウイルスのパンデミックが続いている昨今の状況で、様々な人々がこれまでに積み上げられたデータと、古からの感染症との戦いの中で得られた知見とともに「前」を承け、マスク着用などの感染を広げないための様々な方策やワクチンや治療薬の開発といった「後」を啓き、未来を切り開いていくことが日々行われています。栄養管理についても同様で、先人から受け継いだエビデンスを元にして現在に生かし、新しい知見を得て未来を切り開いていくということが大事になると考えています。

　当初は現地開催で進めておりましたが、コロナ禍がこれまでにない未曾有の拡大を続けている状況で、現地で集合しての開催は困難と考え、苦渋の決断ではありますが現地開催を断念し完全web開催へ変更することと致しました。開催直前であり、これまで現地開催で進めてこられた多くの医療者や企業の方々に多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

　今回は、完全web開催として当日のライブ配信に加えて、全セッション質疑も含めてのアーカイブ配信をオンデマンドで8月上旬ごろより予定しています。主なプログラムとしては、GLIMに関する教育講演、COVID-19とがん終末期の栄養管理の二つのシンポジウムに加え、職種別パネルディスカッション（看護師、薬剤師、管理栄養士）も開催いたします。日頃、臨床栄養に携わっておられる皆さまに有意義な場が提供できればと考えております。

　まだまだ先の見通しがつかない困難な状況が続くとは思いますが、この危機的状況において奮闘されております皆さまの益々のご清栄を心よりお祈り申し上げます。

2022年7月吉日

　この度、日本臨床栄養代謝学会近畿支部の第14回学術集会会長を拝命し、2022年7月30日（土）に神戸の地で開催させていただくこととなりました。学術集会を担当させていたくことは大変光栄なことであり、まずは貴重な機会を与えていただきました会員の皆さま方に心から御礼申し上げます。

　今回の当学会のテーマは「栄養管理の承前啓後」としました。｢承前啓後｣とは「前を承け（うけ）後を啓く（ひらく）」とも読み、昔からの知見や前例を受け継ぐ”承前”、それを元にして後世に伝承し未来に繋げるという”啓後”を合わせた言葉です。学問や事業や文化などを受け継ぎ後世に継承させ未来を切り開いていくという意味です。コロナウイルスのパンデミックが続いている昨今の状況で、様々な人々がこれまでに積み上げられたデータと、古からの感染症との戦いの中で得られた知見とともに「前」を承け、マスク着用などの感染を広げないための様々な方策やワクチンや治療薬の開発といった「後」を啓き、未来を切り開いていくことが日々行われています。栄養管理についても同様で、先人から受け継いだエビデンスを元にして現在に生かし、新しい知見を得て未来を切り開いていくということが大事になると考えています。

　コロナ禍が続いている状況で、様々な学会がweb開催となる中で、可能な限り対面での現地開催で執り行いたいと考えております。web開催では直接の接触がないので感染のリスクが少ない、自宅や勤務先などの自由な環境で視聴ができるといったメリットはありますが、通信環境に左右される、活発な議論がしにくいといったデメリットもございます。現地開催は密集になり感染のリスクが上がるといったことはございますが、様々な方と直接交流ができ、議論が活発に行われ、そこから得られるアイデアが「後」を啓くということにつながるのではと考えます。

　まだまだ先の見通しがつかない困難な状況が続くとは思いますが、これまでのパンデミックの経験値も踏まえたニューノーマルな学術集会で皆様とお目にかかれますこと楽しみにしております。また、この時期は猛暑が予想されますため、皆様クールビズ、ノーネクタイにてお越しください。

　末筆となりましたが、危機的状況において奮闘されております皆さまの益々のご清栄を心よりお祈り申し上げます。

2022年3月吉日