第37回 日本産婦人科・新生児血液学会学術集会
ご挨拶
第37回日本産婦人科・新生児血液学会学術集会
会長 野上 恵嗣
奈良県立医科大学 小児科学講座 教授
皆様、こんにちは。
このたび、第37回日本産婦人科・新生児血液学会学術集会を奈良の地で開催できますことを、大変光栄に存じます。ご参加くださる皆様に、心より御礼申し上げます。
本学術集会のテーマは、「臨床の問いから母と子の未来へ」です。私たちは日々の診療のなかで、出血、血栓、貧血、先天性・後天性の血液疾患など、数多くの課題に直面しています。その一つひとつの「臨床の問い」は、目の前の患者さんのために生まれる切実な問いであると同時に、よりよい医療を築き、母と子の未来を支えるための出発点でもあります。
産婦人科領域と新生児領域における血液学は、母体の安全な周産期管理、新しい命の健やかな発育、さらには次世代を見据えた医療の質の向上に深く関わっています。本学会は、こうした課題に対して、診療科や職種、世代を越えて知見を持ち寄り、臨床と研究の双方から議論を深める貴重な場です。本学術集会が、日々の現場で抱く疑問を共有し、それを未来へつながる知へと高めていく機会となることを願っております。
開催地である奈良は、日本の歴史と文化の源流の一つであり、長い時を超えて多くの人々の思いを受けとめてきた地です。なかでも東大寺は、悠久の時の流れの中で人々を見守り続けてきた存在であり、その荘厳な佇まいは、私たちに広い視野と深い思索をもたらしてくれます。先人たちが積み重ねてきた知恵や営みに思いを馳せるとき、私たちが日々向き合う小さな臨床の問いもまた、やがて母と子の未来を形づくる大切な一歩であることを改めて感じます。
6月の奈良は、新緑が深まり、古都ならではの落ち着きと初夏の爽やかさに包まれる美しい季節です。そのような折に、全国から多くの皆様をお迎えし、産婦人科・新生児領域の血液学について活発に討論できることを大変嬉しく思っております。本学術集会が、新たな知見を得る場であるとともに、参加される皆様にとって、明日からの診療と研究への力を持ち帰っていただける機会となれば幸いです。
本学術集会が、臨床の現場から生まれる問いを未来へつなぎ、母と子によりよい医療を届けるための実りある場となることを心より願っております。
奈良の地で皆様をお迎えできますことを、心より楽しみにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。