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会長挨拶

会長

第77回日本自律神経学会総会
会長 髙橋 良輔
(京都大学大学院医学研究科)

第77回日本自律神経学会総会の会長を拝命しました髙橋良輔です。会期は2024年10月25日(金)から26日(土)の2日間で、JR京都駅近くの京都テルサで開催いたします。紅葉には少し早いですが、涼しく過ごしやすい季節の京都にぜひお越しください。ポスターなどに用いるキービジュアルにも舞妓さんを中心に京都のイメージをふんだんに盛り込み、学会とあわせて秋の京都を満喫していただきたいとの願いを込めました。

今回の総会のテーマは「面白くてためになる自律神経学」とさせていただきました。自律神経系は身体の恒常性を保つために不可欠のシステムで、自律神経を健全に保つことは健康長寿の基礎となります。私は脳神経内科医で、特にパーキンソン病を専門にしております。自律神経症状がパーキンソン病の主要な非運動症状の一つであることはよく知られています。最近はそれだけでなく、パーキンソン病の原因タンパク質である異常αシヌクレインが自律神経系を介して伝播する現象がみつかり、そのメカニズム解明が新規治療法開発にもつながるのではないかと注目されています。また自律神経が臓器間ネットワークにも大きな役割を果たしており、その異常が糖尿病などの代謝性疾患の発症にも深くかかわっていることもわかってきました。自律神経機能の解明自体、大変面白い基礎的研究トピックですが、自律神経の理解が進むことで健康増進や疾患の治療法開発のために大いに役に立ち、ためになる知見が得られます。

第74回日本自律神経学会総会の会長として完全WEB開催された東京慈恵会医科大学の加藤総夫教授はプログラムの中に「基礎と臨床の対話」セッションを創設され、大好評でした。今回の総会ではその加藤先生を副会長にお迎えし、基礎の加藤先生と臨床の私が対話を重ねつつ、さらに会員の皆様のお知恵を借りながら、「面白くてためになる自律神経学」を参加者の皆様に実感していただけるようなプログラムを組み立てたいと意気込んでおります。基礎研究者と臨床研究者が一堂に会し、対話交流を通じて自律神経研究の醍醐味を味わえる総会になるよう精一杯努めます。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。