会長挨拶
会長 東 治人
大阪医科薬科大学医学部 泌尿生殖・発達医学講座 泌尿器科学教室 教授
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、第40回日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会学術集会を担当させていただくこととなりました。
近年、内視鏡技術やロボティクス技術の進歩は目覚ましく、より低侵襲で、より正確な治療が日進月歩の勢いで開発・改良されています。これらの新たな医療技術を、より広く、そしてより安全に普及・発展させ、さらなる技術革新へとつなげていくことは、我々泌尿器科医にとって重要な使命であり、その推進における本学会の役割は極めて大きいと確信しております。
一方で、急速に進化する技術を前に、若手医師がどのように技術を習得していくのか、また指導医はいかにして常に最新の医療を伝え、教育していくのかといった課題も浮き彫りになっています。医療技術の継承と教育の在り方を再考することは、現代の泌尿器科において極めて重要なテーマです。
今回の学術集会では、テーマを「今 求められる医療の探究と実践」といたしました。患者のニーズに応える医療とは何か。私たち医師はそれにどう応えていくのか。そして、医師のニーズに応える医療とは何か。JSERとしてどのようにサポートしていくのか。――これらの問いを軸に、絶え間なく発展する内視鏡・ロボティクス技術を多角的に掘り下げ、熟考する場としたいと考えております。
本学会では、現在直面している課題や今後予想される問題点を取り上げ、未来の技術革新と医療発展につながる議論を展開してまいります。多様な視点からの活発な討論を通じて、新たな知見と実践の融合を図り、産学官の連携によるさらなる発展のきっかけとなることを心より期待しております。
会期は2026年11月18日(水)から11月22日(日)まで(予備日を含む)、会場は神戸国際会議場を予定しております。神戸は、海と山に囲まれた美しい街並みと異国情緒あふれる歴史的建築、美食の数々で知られています。学会の合間には、港町ならではの穏やかな風景や、多彩な文化に触れていただければ幸いです。多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げます。多くの先生方にご参加いただき、実りある学びと交流の場となりますことを心より願っております。皆さまのご来場を、神戸の地にてお待ち申し上げます。
敬具