第9回 JSCRSウィンターセミナー

ご挨拶

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第9回JSCRSウインターセミナー 担当理事

順天堂大学医学部附属静岡病院 太田 俊彦

2020年10月吉日

この度「第9回JSCRSウィンターセミナー」を開催させていただくことになりました。これもひとえに皆様方のJSCRSへの多大なご協力とご支援の賜物であり、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

JSCRSウィンターセミナーは、白内障手術をこれから始める術者やより上達したい術者、経験豊富でなおかつ最新の知識を得たい術者たちが毎年約300名参加する、総会とは少し趣の異なるセミナーです。こちらは小規模の勉強会の趣で、より実際的なセミナーと私は位置づけています。今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延によりWeb開催となりましたが、現地開催と異なり会場と時間の制約がなく、より充実した内容のプログラムを組むことができました。「ウィズコロナ時代のSmart Cataract Surgery」というテーマで、時代に即したよりパワーアップした内容を参加される皆様方にお届けできればと考えています。

実際のプログラムの内容ですが、最初に「選定療養移行後の多焦点IOL手術―現状と課題―」というテーマで、今年4月よりスタートした多焦点IOLの選定療養の問題点について議論を行っていただきます。次に「トーリックIOLを極める!」では、適応選択、さまざまなデバイスを用いた手術方法、IOL選択について、実践的なノウハウに重点をおいてわかりやすく解説していただきます。「白内障手術インストラクター養成講座」では、指導医はどのような言葉で伝えるべきか、明快かつ理論的に解説する、指導者養成講座を目指しました。「私のとっておきの手術のコツ」では、本当は誰にも教えたくないとっておきの手術のコツを、16名の経験豊富な術者が参加者の皆さんだけにこっそり公開します。「白内障術者が知っておきたいコト」では、術前の準備から術中の工夫、そして合併症例に対する対処法など、より完成度の高い手術を提供するために白内障術者が知っておきたい項目を、それぞれのスペシャリストが解説します。「眼科医のための新型コロナウイルス(COVID-19)講座」では、我々の診療・手術や生活様式を全く変えてしまったCOVID-19の現状および対策について講演していただく予定です。以上のように盛り沢山の内容であり、参加された皆様方の翌日からの手術のステップアップをお約束いたします。

それでは、師走のご多忙な時期ではありますが、皆様方にお会いできることを楽しみにお待ち申し上げております。