2019年7月27日(土)~28日(日)に開催される「第7回JSCRSサマーセミナー(日本白内障屈折矯正手術学会)」の告知サイトです
ご挨拶

ようこそ、マイクロサージェリー(顕微鏡下手術)の世界へ!

公益社団法人 日本白内障屈折矯正手術学会 理事長
徳田 芳浩

医療の近未来

 医学生の皆さん、皆さんは将来どんな道に進もうと考えていますか? もちろん、まだ何も具体的プランのない方も多いでしょう。かく言う私も、学生時代に自分の将来を考えたことはほとんどありませんでしたが、何となく今まで困ることなく医業を続けて来られました。
 しかし今日、医療業界は変革の大波をいくつも向かえようとしていますが、その中でも大革命をもたらしつつあるのがAI(人工知能)の発達です。実際に、画像診断や最適な治療方針の選択などで、十分にトレーニングされた医師の治療成績をAI診断が上回っているという論文報告はいくつもあり、みなさんが臨床の第一線で活躍される頃には、内科診断学分野における医師の役割は縮小することが確実視されています。

外科医になろう!

 では、外科系分野ではどうでしょうか。みなさんもダビンチサージカルシステムという手術用ロボットの名前はご存じだと思いますが、外科のトレンドはロボットによる低侵襲手術です。ただし、現時点でも手術用ロボットは人間がコントロールするツールの一つにすぎません。いずれ外科医よりも複雑で正確な動きを再現できるハードが開発されることは確実ですが、実用化は少なくとも2040年以降と言われています。従って、皆さんが医師として活躍されるであろう直近の未来では、外科医の必要性が高まることはあっても低下することはないと予測されます。

眼科マイクロサージェリーの魅力

 ひと昔前はマイナーと括られた眼科でも、最近では手術加療の比重が高まっています。特に1980年代以降、手術用顕微鏡が普及し小さな眼球の中で使えるさまざまな手術装置が開発され、小切開低侵襲手術が他の領域に先駆けて導入されたのが眼科です。しかも、眼科のマイクロサージェリーにはメジャーの外科領域にない次のような魅力があります。
1. 最初からメインサージャン!:術野が小さいので関与できるのは執刀医のみ。オンリーワンであると同時にナンバーワン。長年の助手として下積み、的システムとは疎遠。
2. とにかく美しい!:出血が少なく、透明な組織を扱うことが多いので見た目が美しい。
3. サージャンとしての寿命が長い!:座ってできる、器械も軽く操作に体力を要しない、顕微鏡で拡大するので細かなことがハンディーにならない。
4. 個人開業でも第一線のサージャン!:全身麻酔や入院不要の手術がほとんど。開業しても大学病院に負けない手術ができる。
5. 手術数が多い!:最大の白内障手術は年間130万件。経験できる症例数が他科に比べて圧倒的に多い。
 いかがでしょう。眼科マイクロサージェリーの世界を覗いてみたいと思いませんか?

そうだ、ライブに行こう!!!

 と言うわけで、われわれJSCRS(Japanese Society of Cataract and Refractive Surgery:日本白内障屈折矯正手術学会)は、医学生の方々に眼科マイクロサージェリーの魅力をご紹介しつつ、高い水準にある日本の眼科マイクロサージェリーに関して深い知識を学んで頂くことを目的とした、眼科ライブサージェリーを企画しました。
 医学における手術教育の方法論の中でも、ライブサージェリーの果たす役割は非常に重要であり、他科においても、医学生教育、卒後教育を問わず盛んに開催されています。期間として夏休み中を想定し、参加登録費は無料です。また、今まで手術を見たことがない人でも分かりやすい教育的価値の高い方法論を導入し将来、眼科のサージャンを目指したいと思って頂けるようなライブセッションを目指したいと思っています。
 どうぞ、こぞってご参加ください! 

第2部は、準備中です。

第3部は、準備中です。

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