第61回日本白内障学会総会・第48回水晶体研究会

  • 会期:2022年8月27日(土)~28日(日)
  • 会場:ホテルマイステイズ宇都宮

会長挨拶

第61回日本白内障学会総会

第61回日本白内障学会総会
会長 永田 万由美
獨協医科大学眼科学教室

このたび、伝統ある第61回日本白内障学会総会を主催させていただくこととなりました。はじめに、まだまだ若輩者の私にこのような大役をお任せくださった会員の皆様、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

今回の総会のメインテーマは「全人類水晶体透明化計画」です。この数年、新型コロナウィルス感染の拡大により、学会の実施形態は大きな変革を迫られました。学会会場の活気ある雰囲気を味わうことも直接discussionをする機会も少なくなり、自分の白内障研究は本当にこれで良いのか?ほかの先生たちは今どんな研究を進めているのだろう?と何となく研究方針を見失いかけているのは私だけではないと思います。そこで、「水晶体の透明化」という本学会の主軸となる目標に今一度立ち返る決意を込めて、本総会のテーマとさせていただきました。特別講演は、水晶体透明化のために第一線で研究を続けてこられた、金沢医科大学の久保江里特任教授にお願いいたしました。「全人類水晶体透明化計画」の指針となるような素晴らしい研究内容をご発表いただけるものと思います。

思えば、私がまだ研修医の頃、当時教授であった尊敬する故小原喜隆先生に初めて連れて行っていただいた大きな学会が日本白内障学会でした。白内障研究の第一人者の先生方が集まった熱気ある学会の雰囲気に刺激され、感銘を受けたことを覚えています。今回の学会が以前の熱気を取り戻し、皆様にとって思い出に残る有意義な学会となるよう、現在スタッフ一同誠心誠意準備を進めています。皆様と「全人類水晶体透明化計画」を推進できることを心より願っております。皆様のご参加をお待ちしています。

第48回水晶体研究会

第48回水晶体研究会
会長 藤井 智彦
帝京大学 中央RI教育・研究施設

このたび第48回水晶体研究会をお世話させていただくことになりました。本年も日本白内障学会総会との合同開催であり、ホテルマイステイズ宇都宮で開催いたします。

水晶体研究会で私が初めて発表したのは、平成15年1月 共立薬科大学(現慶應大学薬学部)で開催された第29回大会でした。人生で初めての学術集会での発表でしたので思い出のある研究会です。その当時から言われていることですが、基礎と臨床がうまく合わさった研究会であると。はじめの頃はその素晴らしさを理解していなかったのですが、様々な学会等に参加することでその意味が分かるようになりました。19年後にその研究会の会長をすることになり大変光栄に思います。

水晶体は代謝されることなく透明性を維持し続ける特殊な組織です。80歳で殆どの人が水晶体の混濁すなわち白内障になります。現在の日本人の平均寿命は男女とも80歳を超えていることから、混濁した水晶体をもう一度透明化にできれば健康寿命の延伸やQOLの向上につながります。そこで今回のメインテーマは「全人類水晶体透明化計画」にしました。壮大なテーマですが、様々な背景を持つ基礎と臨床の先生方と水晶体の透明化について議論できればと考えております。また、水晶体研究会シンポジュウムでは「水晶体研究参加推進計画」と題しまして、水晶体研究の魅力を広く紹介していただきます。研究で困っていることや研究構想なども話していただき、水晶体透明化に向けての共同研究や新規研究のきっかけを提供できればと考えております。

会期が2022年8月27日(土)、28日(日)と前回の開催から9か月と短い期間での開催となりますが、多くの皆様の学術集会への参加を心からお待ちしております。

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