学会長ご挨拶
第65回全国自治体病院学会
学会長 千酌 浩樹
鳥取県立中央病院 院長
このたび『第65回全国自治体病院学会』を、2027年10月28日(木)から同29日(金)の2日間にわたり、鳥取県鳥取市のとりぎん文化会館、ホテルモナーク鳥取ほか周辺施設において開催いたします。
本学会のメインテーマは、『自治体病院が創る地域医療の未来 ~地域医療構想:未来へ描く新たな風紋~』としました。
風と砂が織りなす鳥取砂丘の風紋は、絶え間ない変化の中で美しく力強い模様を描き出します。めまぐるしく変化する社会情勢や医療環境の中にあっても、地域医療構想という指針のもと、自治体病院が地域とともに新たな医療の未来像を描き出し、刻んでいきたいという想いを込めました。
自治体病院は、いかなる厳しい環境下にあっても、都市部からへき地に至るまで、地域住民の生命と健康を守る「なくてはならない病院」として、その使命を貫いてまいりました。
現在、自治体病院を取り巻く経営環境は、物価高騰や光熱費・診療材料費の上昇、さらには医師偏在や医療従事者の慢性的な不足、働き方改革への対応など、かつてないほどの厳しさに直面しています。
これらに立ち向かい、医療提供体制を持続可能なものとするためには、単なるコスト削減にとどまらない経営基盤の抜本的な強化と、職員が誇りを持って健やかに働き続けられる質の高い就労環境の整備が欠かせません。
また、2026年度に策定が本格化する「新たな地域医療構想」を見据え、医療と介護・福祉が一体となった地域包括ケアの深化、近隣医療機関との機能分担と広域連携の推進、さらには激甚化・局所化している災害や危機管理・政策医療の強化が焦眉之急となっています。
本学会では、今私たちが直面している多面的な課題について真摯に議論を深め、互いの知見を高め合う場としたいと考えております。
今学会は、1960年の第1回学会開催以来、実に67年目にして初の鳥取県開催となります。
鳥取県は、北は日本海に面し、鳥取砂丘をはじめとする白砂青松の海岸線が続き、南には、中国地方の最高峰・大山をはじめ、中国山地の山々が連なっています。お越しの際は、豊かな自然環境で育まれた農産物や海産物を、ぜひ味わっていただければと思います。また、会場に程近い鳥取砂丘はもちろん、県内には県中部の白壁土蔵群や県西部の水木しげるロードをはじめ、ここではご紹介しきれないほどの観光名所がございます。この機会に、鳥取の豊かな自然、豊富な観光地、そして美味しい食事をご堪能いただければと思います。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。