会長挨拶

第33回臨床内分泌代謝Update
会長 堀川 玲子
(国立成育医療研究センター 内分泌代謝科)

 このたび、日本内分泌学会第33回臨床内分泌代謝Updateの会長を拝命いたしました。 皆様のご協力を得て、精一杯努めさせて頂く所存です。

 今回、メインテーマを『学び、発展、革新、内分泌疾患とともに生きる ―Learn, Develop, Innovate, Live together』とさせて頂きました。昨今のウクライナをはじめとする国際情勢、貧富の格差拡大、分断などを考えたとき、内分泌疾患をもった世界中の患者さんが一定のレベルの診療を受けることが出来、さらに最新/最良の医療を享受できるように、という願いを皆様と共有したいと思います。

 本会のプログラムは、プログラム委員12名と共に練って参りました。出来るだけ、縦のつながり、横のつながりを意識して、すべての分野にまたがり、胎児期から老年期までをカバーする話題を取り上げました。

 「Update」では最新の医療状況と今後の発展を含めた内容を、「臨床内分泌代謝入門(ABC)」では入門編で抑えるべきことに加え、治療の温故知新などを、「Meet the Expert」では各分野の専門家に“How do I?”を、それぞれの演者にお願いしております。また、会長企画として、診断・治療にまだ議論の多い点を「Pros and Cons/Debate」で討議して頂く予定です。演者だけでなく、会場からの活発なご参加をお願いします。

 一般演題登録も多数応募して頂きましたことを感謝申し上げます。講演発表のCCDに加え、ポスター発表からも一部ショートオーラルを予定しています。

 コロナ感染には留意しつつ、5類となったこともあり、オンデマンドの教育講演以外は現地開催とし、演者と参加者ができる限り双方向の議論をして頂けるようにしたいと思います。

 会期は2023年11月3日(金)・4日(土)の2日間で、パシフィコ横浜ノースにて開催させて頂きます。みなとみらいや赤レンガ倉庫、横浜中華街などもお楽しみ頂けるかと思います。

 最終日には、日本内分泌学会で制定しました「ほるもんの日」の関連イベントとして、市民公開講座を開催します。「あなたはイヌ派? ネコ派? 愛着形成とホルモン(仮題)」という楽しみなテーマです。

 まだ不確定要素が残る現状ではありますが、可能な限り現地参加の過去の方式を踏襲しつつ、有意義なUpdate となりますよう準備を進めてまいりますので、ぜひ多くの先生方にご参加を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。