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第20回日本性差医学・医療学会学術集会

ご挨拶

第20回日本性差医学・医療学会学術集会

大会長 尾崎 行男

(藤田医科大学岡崎医療センター 循環器内科)

大会長 尾崎 行男

 このたび、第20回日本性差医学・医療学会学術集会を、2027年1月23日(土)・24日(日)の2日間、ウインクあいち(名古屋市)において開催させていただく運びとなりました。学会創立から20年目という記念すべき学術集会で大会長を務めますことを、大変光栄に存じます。

 医学・医療の発展に伴い、疾患の発症機序、症状、診断、治療効果、薬物動態などにおける性差の重要性が、改めて認識されています。生物学的な性差は全身の臓器や機能に影響します。さらに社会的・文化的な性差は健康状態や疾患の現れ方、受療行動などに影響し心身の健康に広く関与しています。こうした性差を、ライフコースの視点も踏まえて的確に捉え、一人ひとりにふさわしい予防、診断、治療へつなげることは、今後の医学・医療に欠かせない視点です。

 わが国では、性差医学・医療の概念が1999年の日本心臓病学会を契機に広く紹介され、2002年には本学会の前身である性差医療・医学研究会が発足し、2008年に日本性差医学・医療学会へと発展しました。2006年に開催された第1回国際性差医学会以降は、各国の性差医学会との交流と相互連携を深めながら、本学会は発展を続けてまいりました。

 最近の大きな変化は、2020年以降、性差医学・医療が「国の政策」として、より明確に位置づけられたことです。2025年10月には、高市早苗内閣総理大臣が所信表明演説において、「性差に由来した健康課題への対応を加速します」と表明し、2026年には政府の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」にも盛り込まれました。性差を考慮した研究開発や、男女の更年期を含む健康課題への対応が、現在、国を挙げて進められており、性差医学・医療は大きな発展の時を迎えています。

 このような追い風を受け、本学術集会では「性差医学・医療のニューエビデンスと進歩」をテーマに、井澤英夫副会長(藤田医科大学循環器内科)に加え、医療イノベーションの世界的権威である池野文昭先生(スタンフォード大学)を副会長に迎え、国内外の第一線で活躍する専門家の視点を取り入れたプログラムを鋭意作成中です。基礎研究から臨床医学、さらに予防医学、医学教育、社会実装まで、幅広い領域の最新知見を共有し、活発に議論したいと考えております。診療科や職種、研究分野、世代、そして国境を越えた交流から新たな連携や研究が生まれ、本学術集会の成果が日々の医療や研究に還元され、性差医学・医療のさらなる発展と社会実装につながることを願っております。

 名古屋駅前という交通至便な会場で、全国から多くの皆様をお迎えできることを、関係者一同、心より楽しみにしております。実り多い学術集会となりますよう鋭意準備を進めてまいりますので、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。