ご挨拶

日本睡眠学会第46回定期学術集会 会長 内村 直尚

日本睡眠学会第46回定期学術集会 
会長 内村 直尚 
(久留米大学学長、神経精神医学講座)

日本睡眠学会 第46回定期学術集会 開催にあたって

日本睡眠学会第46回定期学術集会を令和3年9月23日(木)から24日(金)まで福岡国際会議場/福岡サンパレスホテル&ホール(福岡県福岡市博多区石城町2番1号)にて開催させて頂くこととなりました。九州で睡眠学会が開催されるのは、第20回1995年6月8-9日に久留米大学故中澤洋一名誉教授会長にて久留米市内(翠香園ホテル)にて行われて以来になりますが、九州で初めて開催された第8回大会(1983年5月12日-13日:稲永和豊/中沢洋一先生)から数えて今回で3回目となります。

大会のテーマは、「夢と未来をかなえる睡眠学~生命、発達、時代をつなぐ~」とさせていただきました。このテーマには、ビッグデータやAI、高速通信をベースとした技術革新に伴い産業のみならず医療を含めた多くの領域でパラダイムチェンジが起こりつつある世界において、変化する就労や教育、生活様式に対して有益な睡眠学の活用を再考したいという気持ちを込めました。

また本大会は、令和元年12月に中国武漢から発生した新型コロナウイルスの影響で第45回大会が延期になった後の大会であり、自粛期間における人々の睡眠や身体的・心理的健康への影響やwithコロナにおける睡眠衛生についてもテーマとして取り上げたいと思います。また前回大会予定していた講演についても一部フォローして参ります。さらに、令和2年に上市された新規睡眠薬レンボレキサントやメラトニンおよび昨今注目される発達障害における睡眠障害など議論したい話題は尽きません。

開催される9月下旬は、夏が終わり徐々に涼しさが感じられる季節です。グルメの街博多で海のもの山のものに舌鼓を打ちつつ、多くの先生方と睡眠を語れることを楽しみに致しております。

2020年6月吉日