ご挨拶

謹啓 時下益々ご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 この度、第5回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会を2017年9月2日土曜日に仙台において開催させていただく運びとなりました。

 日本神経内分泌腫瘍研究会は、本邦における神経内分泌腫瘍の調査と研究を行うとともにその成果を広く国内外に向かって情報発信し、神経内分泌腫瘍の診療の質の向上に益することを目的として、今村正之先生を理事長として2012年に設立された研究会で、昨年より上本伸二先生が第2代理事長に就任いたしました。発足後わずか5年ではありますが、診療ガイドラインの発刊および改訂(Web版から書籍版)、患者悉皆登録事業の発足、診断および治療に関する複数の委員会の立ち上げなど、国内の治療環境の調査、進歩に向けた各種の取り組みを精力的に開始しています。年1回行います学術集会は、研究会の取り組みを発表するとともに、この疾患に関心を持つ様々な領域の研究者が一堂に会してその知見を共有することができる、国内では唯一の重要な機会であると考えております。

 第5回学術集会ではテーマを「NETに対する集学的アプローチ」といたしました。NETに関しては、外科切除がゴールドスタンダードではありますが、再発例や切除不能症例も多く、薬物治療も欠くことが出来ない治療法であります。近年、分子標的治療薬に加えて殺細胞性抗癌剤や新たなホルモン療法薬が使えるようになり、さらに日本においても放射線治療の治験が開始されようとしており、まさに集学的治療の体制が整いつつあります。その一方で、外科治療と薬物療法をどのように組み合わせて治療を行っていくべきか、またその薬剤選択に関してはいまだ定まったものはありません。このような観点から、今回の学術集会では、外科医・内科医・放射線科医・病理医などの複数科の先生が一同に介し、集学的アプローチをテーマとし喧々諤々するようなシンポジウムを企画しております。また海外演者を招聘し、最新の薬物治療と外科治療について講演して頂く予定にしております。

 このように第5回の学術集会は国内外の最新知見を持ち寄り活発な討論を行うことで、患者の診断と治療の着実な進歩へ貢献するものと考えております。ぜひ多くの先生方に来仙して頂き、熱心に討論が交わされることを期待しております。

謹白



2017年2月吉日

第5回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会
会長  海野 倫明
東北大学大学院・消化器外科学