会長挨拶

第98回日本感染症学会学術講演会 会長挨拶

第98回日本感染症学会総会・学術講演会

会長 飯沼 由嗣

(金沢医科大学 臨床感染症学講座 教授)

このたび、「第98回日本感染症学会総会・学術講演会」の会長を拝命いたしました、金沢医科大学臨床感染症学講座の飯沼由嗣と申します。歴史ある本学会の会長を務めさせて頂くこととなり、大変光栄に存じます。本学会は、日本化学療法学会との合同での開催となり、第72回日本化学療法学会総会の会長である長崎大学呼吸器内科学分野の迎寛先生とともに、合同学会として神戸国際会議場・展示場にて開催いたします。

学会のテーマは“感染症学・化学療法学 NEXT STAGE 〜イノベーションの導入と新展開〜”といたしました。2019年末から始まった新型コロナウイルスのパンデミックは、医療現場での混乱もみられましたが、それを克服するべく様々なイノベーションが開発され、短期間で実臨床に導入されて参りました。流行予測、検査・診断、新薬・ワクチンの開発など、パンデミック前には考えられなかったような大きな医療の変化が起きております。また、日々変化するパンデミックに関して、SNSは貴重な情報源として非常に重要な役割を果たしました。さらに、人工知能(AI)の発展は著しく、医療現場への導入も検討されており、医療における医療専門職の役割について、真剣な議論が必要な状況となってきております。

このような時代背景の中、感染症領域においても様々なイノベーションを積極的に導入し、難治性感染症の予後改善や次のパンデミックへの備えが必要と考えております。本学会のテーマでもある、イノベーションの導入と新展開について、皆様としっかり議論できる場となればと考えており、準備を進めております。多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

第72回日本化学療法学会総会 会長挨拶

第72回日本化学療法学会総会

会長 迎 寛

(長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 呼吸器内科学分野(第二内科)教授)

このたび、「第72回日本化学療法学会総会」の会長を拝命いたしました長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 呼吸器内科学分野(第二内科)の迎 寛です。伝統ある本学会の会長を務めさせていただくことになり、大変光栄に思っております。本学会は日本感染症学会との合同開催となり、第98回日本感染症学会総会・学術講演会の飯沼由嗣会長とともに、合同学会として神戸国際会議場・展示場にて開催いたします。

今回の合同学会はメインテーマを「感染症学・化学療法学 NEXT STAGE 〜イノベーションの導入と新展開〜」とさせていただきました。COVID-19パンデミックは未曽有の大災害でしたが、世界中でSARS-CoV-2ワクチン、抗ウィルス薬の開発が驚くべきスピードで進み、人類はCOVID-19を乗り越えつつあります。約100年前に起こったインフルエンザのパンデミックであるスペイン風邪の時代と異なり、医学の進歩を改めて実感ができました。しかしながら、その一方で、国内での感染症対策や国内企業の創薬への大きな課題も明らかになりました。また、世界的に薬剤耐性菌感染症の問題は一向に解決しておらず、国内では、耐性菌治療薬開発への課題、抗菌薬の安定的な供給への不安など多くの問題が山積しております。ポストコロナ時代ではこれらの状況を打開すべく、オール日本で抗微生物薬の新規開発促進も含めた次のステージに推し進めて行かねばなりません。また薬剤耐性(AMR)対策アクションプランについても、2016‐2020に掲げられた目標から、成果目標を新たにAMR対策アクションプラン(2023−2027)としてNEXT STAGEが新しく始まる中で、きわめて重要な時期に行われる学会になると思います。

今回の学会では現時点の様々な課題にフォーカスした議論の場を作り、飯沼由嗣先生とともに今後に繋げられる合同学会として盛り上げて参りたいと考えておりますので、会員の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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