第25回日本メンズヘルス医学会
会長小川 純人
(東京大学大学院医学系研究科老年病学教授
東京大学医学部附属病院老年病科)
第25回日本メンズヘルス医学会
会長小川 純人
(東京大学大学院医学系研究科老年病学教授
東京大学医学部附属病院老年病科)
この度、第25回日本メンズヘルス医学会を開催させていただくこととなり大変光栄に存じます。超高齢社会を迎えたわが国において、中高年男性を高いQOLやADLで支えるべき、男性医学やメンズヘルスの臨床的役割が一層重視されてきており、専門領域を超えて男性の健康医学に関する臨床・研究や啓発を発展させることが医学的にも社会的にも求められてきております。加えて、私が携わっております老年医学や高齢者医療の領域におきましても、男性医学や性差医学を十分理解した上で包括的医療やトータルケアを実践することが、今まで以上に必要となってきております。さらにまた、家庭医療、地域医療、保健・福祉・介護制度、疾病予防など、様々な医療、看護、介護、福祉、行政の現場において高齢者の特性やライフコースを考慮する必要性が高まる中、多職種への啓発活動や産官学連携による研究を推進していくことも、本学会の役割としてますます重要となってきております。
こうした背景、状況のもと、第25回日本メンスヘルス医学会は私が会長をさせていただくこととなり、2025年10月11日(土)~10月12日(日)の2日間、浜松町コンベンションホールにおいて開催する予定で、皆様方の積極的なご参加、ご支援、ご協力を心よりお待ち申し上げる次第です。第25回日本メンズヘルス医学会では、「人生120年時代のメンズヘルス」をテーマとし、特別講演をはじめ各種シンポジウム、ランチョンセミナー、教育セミナー等を一般演題に加えて予定しております。
同時に開催する第16回テストステロン研究会では、代表世話人の川戸佳先生によるご高配のもと、最新の研究成果や知見が紹介されるものと期待されます。
本学会を通じて、健康長寿の更なる延伸に向けて男性医学がどのような貢献・役割を果たしていくのか、将来展望や学際的な発展性を含めて活発に論じられることを切に願っております。多くの先生方、皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げますとともに、活発な意見交換や積極的な交流によって盛会となりますことを期待しております。