大会長挨拶

第20回 日本パーキンソン病・運動障害疾患学会コングレス

大会長 冨山 誠彦

(弘前大学大学院医学研究科脳神経内科学講座)

この度、日本パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDSJ)、第20回コングレス大会長を拝命し、2026年7月16日(木) 〜18日(土)の3日間、函館アリーナ(北海道函館市)にて本会を開催する運びとなりました。

「不足を知り、不思議に挑む」を大会のテーマとさせていただきました。パーキンソン病をはじめとする運動障害疾患の診断と治療についての近年の進歩には目覚ましいものがあります。しかしながらいまだに患者さんの「不足」を解消できているとは言えません。また医療者として、自らを顧みても、「不足」ばかりであることは否めません。患者さんの不満に真摯に耳を傾けること、そして自らの医療者としての至らなさを謙虚に見つめることを忘れないように、自らへの戒めも含め、「不足を知る」とさせていただきました。また、多くのことがわかってきた現代だからこそ、医学はよりいっそう多くの不思議に満ちている、とも言えます。不思議のたった一つであったとしてもなんとか解明したい、というのが私の願いです。今日、今、何気なく自分の脇を不思議が通り過ぎようとしているかもしれません。見逃してしまえば二度と出会えないかもしれません。不思議アンテナを精一杯拡げ、言い換えれば「科学者の目」を見開いて、診療にあたる医師でありたいと思っています。そして、その不思議にとことん取り組む情熱をいつまでも持ち続けたいと思っています。このテーマは、私の医療者としての命題と言えるかもしれません。

本会が、参加していただく皆様が「不足」と「不思議」に出会える場であることを願っております。そのためにも、最先端の医療、基礎研究や臨床現場での課題を幅広く取り上げ、ベンチからベッドサイドまで繋がる医療を目指し、充実した内容のコングレスにしていきたいと思っています。またコングレスのもう一つの目的は「教育」です。教育講演だけでなく、好評な若手道場(若手でなくとも大変勉強になります)やリハビリテーション、看護や介護に関する最新情報を共有でき、多職種の方と連携・親睦を深めることのできる場を提供していきたいと思っています。

本会は7月に行われますが、例年通りであれば函館の7月の平均気温は20度と大変過ごし易い季節です。また函館は異国情緒に満ちた大観光地でもございますし、食についても大変魅力的な街です。また学会場は湯の川温泉のすぐ隣にあり、温泉も楽しむこともできます。皆様に学問と函館を楽しんでいただけますよう、西嶌春生事務局長とともに弘前大学脳神経内科一同をあげて心を込めて準備をして参ります。ぜひ、函館までお越しください。

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