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第60回日本小児循環器学会総会・学術集会

会長挨拶

会長 須田 憲治

第60回日本小児循環器学会総会・学術集会
会長 須田 憲治
(久留米大学医学部小児科学講座 教授)

第60回日本小児循環器学会総会・学術集会(福岡国際会議場、福岡県福岡市)を開催させていただく機会を頂きましたことは大変な栄誉であり、会員の皆様に心より感謝申し上げます。

九州での開催は13年ぶり、当科での主催は、加藤裕久名誉教授が1989年に第25回学術集会を主催して以来35年ぶりの開催になります。今回はコロナ禍で2年間中止となっていたJapan-China-Korea Pediatric Heart Forumも第17回として7月12日(金)~13日(土)の2日間にわたり同時開催致します。

今回の学会のメインテーマは「Innovation and Change for Sustainable Pediatric Cardiology: 誰1人取り残さない小児循環器学」としました。

もともと小児循環器学は胎児期から成人期まで切れ目のない医療を提供してきました。しかし、この少子化の時代にいかにして適正な医療を継続的に提供し、次世代に繋げていくのか、絶滅危惧種となりかねないSubspecialty (Sub-subspecialty)医療の知識・技術をいかにして継承していくのか、会員の研究成果を是非ご発表頂き、参加者の「行動変容」を来す学会にしたいと考えています。

本学会は、創設当初から多科多職種の医療スタッフが一堂に会して、議論を重ねて様々な活動を行う、まさにdiversityを体現した学会です。小児科医、心臓外科医、産婦人科医、循環器内科医、集中治療医、看護師、生理検査技師、臨床工学士や薬剤師など様々な職種の参加者が交流することで、新たな発見が生まれることを期待しています。

コロナ感染も落ち着いているはずなので、基本的に現地開催の予定としています。

学会の会期は300万人が参加すると言われている九州最大のお祭りである博多祇園山笠と重なっています。すでに7月1日からは、14の飾り山が市内の各所で公開されています。7月10日からは舁山(かきやま)が走り始め、7月15日早朝の追い山に向けて、毎日「おっしょい」の声が響き渡り、町は賑やかになっていると思います。是非、参加者の熱意で山笠に劣らぬ暑い夏になることを期待しております。