ワークショップ2-3「LARS」

司 会 幸田 圭史 (帝京大学ちば総合医療センター 外科)
錦織 英知 (えさか駅前にしごりおなかとおしりのクリニック)

直腸癌に対する肛門温存手術後の排便障害、およびそれに伴うQOL低下や心理的・社会的影響をLARSと呼称する。この成因に関しては近年様々な報告があるが、いくつかの要因が重なった多因子によって生ずるというのがコンセンサスと思われる。その治療方法に関しては、症状の改善を目指した投薬、リハビリテーション、電気刺激療法などから、心理的・社会的サポートまで様々であり多岐にわたる。手術方法の工夫により症状の発現を最小限にする予防的な工夫もあるかもしれない。今回のワークショップでは、これら多くの背景を持つLARSについて、現在ある知見を報告していただき、今後の方向性を考察したい。